「休職中の時間、有効に使いたいけど、何をすればいいんだろう…」
そんなふうに悩んでいませんか?
私も適応障害で休職していたとき、
「このまま何もしないと社会復帰できなくなるかも」
「今の会社には戻りたくない」
という焦りから、約50万円するプログラミングスクールに申し込みました。
でも結局、体調が安定せず学習が続けられずに挫折。
「やっぱり失敗だった」と後悔していた時期もあります。
しかしその後、転職活動を再開したとき、スクールで学んでいたことがプラス評価され、未経験からエンジニア転職が決まりました。
この記事では、当時のリアルな体験談として、
- なぜプログラミングスクールを選んだのか
- 失敗した理由と後悔したこと
- 結果的に転職にどうつながったのか
- 今休職中の方に伝えたい勉強の選び方
について詳しくお伝えします。
同じように休職中で「何か始めたい」と考えている方に、後悔しない選択をするためのヒントになればうれしいです。
休職中、焦りから「プログラミングスクール」に申し込んだ理由
休職を始めた当初、心と体を休めることが最優先だと頭ではわかっていたのに、
「このまま何もしなかったら、社会に戻れなくなるかもしれない…」
という不安に支配されていました。
仕事をしていない日々に罪悪感を抱き、
「何かスキルを身につけなければ」
という焦りばかりが募っていきました。
そんなとき目に入ったのが、
“プログラミングを学べば未経験でもエンジニア転職できる”
という広告でした。
ITエンジニアは人手不足と聞くし、今後は在宅ワークやフリーランスとして働く選択肢も広がる。
休職中の自分にとって、
「将来性があって、場所にとらわれない仕事ができる」
というのはとても魅力的に感じました。
さらに、学習をサポートしてくれる講師や明確なカリキュラムが用意されているプログラミングスクールなら、独学よりも効率よく学べそうだと思い、申し込むことを決意しました。
正直なところ、申し込んだ当時は「これで一歩前進できる」とホッとしていた部分もあります。
でも今振り返ると、焦りや不安な気持ちのまま、“冷静な判断をしないまま自己投資してしまったことが、この後の大きなつまずきにつながっていたのだと痛感しています。
しかし結果は失敗…続けられなかった理由3つ
プログラミングスクールに申し込んだときは、
「これで将来に一歩近づける」
と思っていました。
でも現実は、そんなに甘くありませんでした。
スクールのカリキュラムは進むのに、私はついていけず、気づけば課題も提出できずに中途半端なまま終わってしまいました。
ここでは、私が挫折してしまった主な理由を3つ紹介します。
- 体調が整っていなかった
- 高額な費用がプレッシャーに
- 焦りと不安で冷静な判断ができなかった
体調が整っていなかった
私が受講していたのはAidemy Premium Plan(AI分野に特化したオンラインスクール)でした。
教材やサポートはとても充実していて、内容自体は素晴らしかったと思います。
でも、そもそも私の体調が回復しきっていなかったんです。
- 毎日気分の波が大きい
- 集中力が続かない
- 人とのオンライン面談すら負担に感じる
こういった状態で、課題に取り組んだり、期日までに学習を進めたりするのは、正直かなりしんどかったです。
受講はしたものの、講師との面談をスキップしてしまったり、最終課題を提出できなかったのが現実でした。
高額な費用がプレッシャーに
受講料は約50万円(3ヶ月プラン)。
決して安くありません。
申し込み時は「自己投資だから大丈夫」と思っていましたが、休職中の身にとってはかなりの重圧でした。
収入は傷病手当金のみで、手取りは約10万円ほど。
そこから家賃や生活費を引くと、赤字の日々。
残高がどんどん減っていくのを見て、精神的にもどんどん不安定になりました。
「せっかく高いお金を払ったのに…」
という焦りが、逆に勉強へのハードルをさらに高くしてしまった気がします。
焦りと不安で冷静な判断ができなかった
今だからこそはっきり言えるのは、申し込んだ判断自体が“焦り”から来ていたということです。
- このままではダメになる
- 何かやってないと置いていかれる
- 市場価値を上げなきゃ
そんな強迫観念のような気持ちが、自分を追い詰めていたと思います。
本来なら体調を整えてから、じっくり考えて選ぶべきでした。
でも当時の私は、「スクールに入ればなんとかなる」と思い込んでいたんですよね。
結果的に、素晴らしい教材もサポートも、体調と向き合えなかった自分には活かしきれなかった。
それが最大の失敗だったと思っています。
高額スクールの失敗から転職成功につながった気づき
プログラミングスクールを中途半端に終えたあと、私はしばらく、
「50万円も払ったのに、何の成果も出なかった」
という思いで、自分を責め続けていました。
体調も戻らず、転職活動もできない。
「お金も時間も、全部ムダだった」
と落ち込んでいたのを覚えています。
そんな私が再び転職活動に目を向けたのは、休職から1年以上が経過し、復職してからでした。
少しずつ心と体の調子が整ってきて、
「今なら、焦らず自分に合った会社を探せるかもしれない」
と思えるようになったんです。
改めて転職活動を始めたとき、気になったのは「この期間をどう見られるか」でした。
私はあえて、休職していたことは応募書類では触れず、これまでに取り組んできたことの中から、プログラミングスクールで学んでいたことを中心に伝えるようにしました。
- スクールの内容
- どんな技術に触れていたか
- その過程でどんなことを感じたか
話してみると、面接官からは、
「学ぶ意欲があるのは伝わりますね」
「環境が整えば、もっと伸びそうだと感じました」
といった言葉をいただきました。
最終的には、未経験からエンジニア職として採用が決まりました。
当時は「失敗だった」「ムダだった」としか思えなかったあの経験が、気づかないうちに自分の強みに変わっていたんです。
焦って飛び込んで、思うようにいかなかったことも含めて、今では“回り道だったけど、必要なステップだった”と受け止められるようになりました。
適応障害で休職した後に転職できた体験談は、こちらの記事をご覧ください!
「適応障害があっても、転職ってできるのかな…?」 「一度休職した自分でも、ちゃんと働ける場所ってあるんだろうか…」 私もかつて、そんな不安を抱えながら転職活動をしていました。 実は私は、これまでに3回の転職活動を経験してい[…]
結論|スクールはリスクもあるが、全くのムダではなかった
あらためて自分の体験を振り返ってみると、プログラミングスクールに通ったこと自体は「完全なムダだった」とは思っていません。
確かに、私は当時スクールのカリキュラムをやり切ることができず、
「失敗した」「後悔しかない」
と感じた時期もありました。
でも今は、あのときの経験がなかったら、エンジニアとしての転職は実現していなかったと思っています。
スクールには、確かなメリットがある
実際に受講してみて感じたのは、スクールには独学にはない強みがたくさんあるということです。
- カリキュラムが体系的に整理されていて、迷わず学習を進められる
- わからないことを質問できる環境がある
- 転職サポートやキャリア相談の体制があるところも多い
「短期間で結果を出したい」
「独学が不安」
という人にとっては、スクールは十分価値のある選択肢だと感じました。
でも、リスクもあると痛感した
一方で、体調が安定していない状態で受講した私は、スクールの良さを活かしきれませんでした。
- 高額な費用がプレッシャーになる
- 毎週課題があると気持ちに余裕がなくなる
- 期限付きの学習に追われると、回復中のメンタルには負担が大きい
「スクールにさえ入れば、何とかなる」
そう思っていた当時の私は、完全に判断を誤っていました。
自分にとって最適な“タイミング”が大事
今思うのは、「スクールが良いか悪いか」ではなく「その人の状態や目的に合っているか」がすべてだということです。
- 体調がある程度安定しているか
- 収入や貯金に余裕があるか
- スクールに通う目的が明確になっているか
この3つがそろっていれば、スクールは非常に強力な武器になると思います。
逆に言えば、焦って申し込んでしまうと、私のように中途半端な結果になりかねません。
自分の状態を見極めて、納得のいく選択をすること。
それが、後悔しないために一番大切なことだと、私は経験から学びました。
今、私が休職中に戻れるならこうする【おすすめの学び方3選】
私は実際に、休職中に50万円のプログラミングスクールを契約して失敗しました。
その経験があったからこそ、今なら「もっと無理のないやり方を選べたな」と思います。
ここでは、もしあの頃の自分に戻れるならこうする、という“おすすめの学び方”を3つ紹介します。
これから学び始めようとしている方の参考になれば嬉しいです。
- まずは無料で始められる学習サービスを活用する
- 自分のペースで進められる動画教材を選ぶ
- 自分で発信をしてみる
まずは無料で始められる学習サービスを活用する
「スクールに申し込むべきか悩む…」
「でも何を学べばいいかもはっきりしない…」
そんなときこそ、無料で始められる学習サービスを使って、まずは「やってみる」「触れてみる」ことをおすすめします。
たとえば、在宅で学びやすく、かつ将来に活かしやすい分野には以下のようなものがあります。
- プログラミング:Progate、ドットインストール
- 英語学習:NHKラジオ講座、YouTube英会話チャンネル
- 動画編集:FilmoraやCanva
- ライティング/副業:noteやクラウドワークスで他人の記事を読む・書いてみる
いきなりお金をかけるのではなく、
「無料で試してから、自分に合うかを見極める」ことが、後悔しないための第一歩です。
「やってみたら意外と面白かった」
「逆に合わないと感じた」
どちらの気づきも、次のステップに進むためには大きな価値があります。
体調や集中力に合わせて、自分のペースで進められる動画教材を選ぶ
次におすすめしたいのは、買い切り型の動画教材です。
中でも私が良いと感じているのは Udemy(ユーデミー) です。
- 1講座買い切りで、視聴期限なし
- セール時は1,000円台で買えることも
- 気分がいいときにだけ少しずつ進められる
- 合わなければ30日以内の返金制度もある
スクールのように“進捗を強制されない”のが、メンタル面に波がある人にとっては大きなメリットです。
自分で発信をしてみる
勉強した内容を人に説明することで、理解は何倍にも深まります。
私自身、休職中に始めたこのブログがきっかけで、
- 学びの整理ができた
- 共感してくれる読者が現れた
- 副業としての可能性も見えてきた
など、多くのメリットを実感しています。
最初は誰にも読まれなくて大丈夫。
自分の記録用としてでも、書き始める価値はあります。
「ブログの始め方」は別記事にまとめていますので、興味がある方はぜひ参考にしてください。
「ブログを始めたいけど、何から手をつけたらいいのかわからない」 「難しそうだし、自分にはできないかも……」 そんな不安を抱えたまま、なかなか一歩を踏み出せない方も多いのではないでしょうか? 実は、私もまったく同じでした。適[…]
失敗を経験した今だからこそ言えるのは、
「小さく始めて、少しずつ続けること」が一番の近道だということです。
焦らず、自分のペースで取り組んでいきましょう。
まとめ|焦らなくても大丈夫。自分のペースで学べば道はひらける
私は休職中に、50万円以上するプログラミングスクールに申し込み、結果的に挫折してしまうという苦い経験をしました。
当時は「時間もお金もムダにした」と後悔していましたが、
その後、転職活動の中でその経験が評価され、未経験からエンジニア転職が決まりました。
遠回りだったかもしれませんが、今ではあのときの選択も自分にとって必要なステップだったと思えています。
今、休職中で
「何かした方がいいのかな」
「でも何をしたらいいかわからない」
そんなふうに不安や焦りを感じている方も多いかもしれません。
でも大丈夫です。
焦らなくても、自分のペースで少しずつ前に進めば、必ず道はひらけます。
いきなり高額なスクールに通う必要はありません。
まずは興味のあることに触れてみるだけでも十分です。
- 無料の学習サービスを試してみる
- Udemyの動画を1本だけ見てみる
- ブログやノートに思ったことを書いてみる
小さな一歩が、いつか大きな変化につながる。
私自身がそれを実感しています。
休職中はどうしてもネガティブになりがちですが、
だからこそ、焦らず、比べず、「自分にできること」を丁寧に選んでいくことが大切です。
無理せず、できることから、ゆっくり進んでいきましょう。
他にも休職中に「やってよかったこと」を別の記事で紹介しています。
仕事のストレスや人間関係、環境の変化。 こうした理由でメンタルの不調を抱え、休職を経験する人は決して少なくありません。 私も適応障害と診断され、約1年以上の休職期間を経験しました。 当時は, 「このまま社会復帰で[…]