【不要】適応障害で休職するとき、完璧な引き継ぎは目指さない

休職することが決まったけど、引き継ぎはどうすればいいの?
引き継ぎに必要な内容を知りたい。

こういった疑問にお答えします。

本記事の内容
  • 適応障害で休職するとき、完璧な引き継ぎは目指さない
  • 休職する前に準備する引き継ぎ内容一覧

この記事を書いている私は、適応障害で現在も休職しており、約9ヶ月が経ちました。

私は二度適応障害で休んでおり、どちらも突然会社に行けなくなったため、休む前に余裕を持って仕事の引き継ぎができませんでした。

しかし、二度目のときは事前に引き継ぎ内容をまとめて準備していたので、最低限の引き継ぎをすることができました。

今回はそれらの経験をもとにお話しします。

休職している人のよくあるお悩みで「適応障害で休職するときに引き継ぎはどうすればいいの?」ということがあります。

私の答えは、「完璧な引き継ぎは目指さず、自分ができる範囲で対応する」です。

という訳で今回は、「適応障害で休職するときの引き継ぎ」について説明していきます。

スポンサーリンク

適応障害で休職するとき、完璧な引き継ぎは目指さない

休職することが決まった人で、

休職することになったから、仕事の引き継ぎをしなければいけないけど、上手くできるかな?

と悩む人は多いと思います。

私も引き継ぎするときは、かなり悩みました。

結論から言うと、完璧な引き継ぎはできません。

引き継ぎが上手くいかず、その間に体調を崩してしまっては本末転倒です。

完璧な引き継ぎは目指さず、必要なポイントだけ押さえて、なるべく早く休職するようにしましょう。

完璧な引き継ぎはできない

休職することが決まってから、実際に休職に入るまでの期間で完璧な引き継ぎは時間的に無理だと思います。

仮に時間があったとしても医師から、「休職した方がいいですよ」と言われた時点で、体調はかなり悪いはずです。

その状態で、に引き継いでくれる人を調整してもらえるまで待ち、引き継ぎに必要な資料や情報をまとめて、内容を説明できますか?

それに加えて、適応障害を引き起こす原因となった職場に居続けなければいけないんです。

かなり厳しいですよね。

職場が忙しくて職場内の調整が上手く進まず、引き継ぐ人が見つからないままズルズルと働くことになってしまうと先に体が壊れてしまいます。

引き継ぎは大切ですが、健康を代償にするほどのことではないと思います。

完璧に引き継ぐことを目指さず、休職までに自分ができる範囲の引き継ぎをしましょう。

体調不良を感じたら事前に準備しておく

引き継ぎの準備ができるかどうか不安

という人は、体調に異変を感じたら、少しでも余裕がある内に引き継ぎに必要な情報をまとめて会社のパソコンに保存しておくといいかもしれません。

事前に準備をしておくことで、突然体調が悪化し、休職することになってもプロジェクト内容をまとめたフォルダを伝えれば、最低限の引き継ぎができます。

私が初めて適応障害で休んだときは、突然会社に行けなくなり、引き継ぎ資料も準備していなかったので、何もできないまま二週間ほど休むことになりました。

幸い、休みも二週間ほどで、急ぎの案件などもなかったため、職場の部長が少し調整してくれるだけで済みました。

そして、復職後すぐに症状が再発したので、私は引き継ぎに必要な情報や資料をパソコンのファイルにまとめておく習慣を付けました。

復職してから約一年後、再び突然休職することになりましたが、引き継ぎ用に作成していたフォルダの場所とパスワードを伝えることで、すぐに最低限の引き継ぎはできました。

メールで引き継ぎなんて失礼だ!社会人として失格だ!

と思う人もいるでしょう。

確かに、休職前に余裕をもって引き継ぐことが理想だと思います。

しかし、適応障害の症状は個人差があり、私のように突然出社できなくなる人や、うつ状態が強く表れて職場の人と連絡を取ることが困難になる人もいます。

そんなとき、引き継ぎに必要な情報だけでも伝えれば、仕事が止まることなく早めに対応することができますよね。

引き継ぎに必要な内容をメールで伝えるのは最低限です。ただ、この最低限の内容が有るのと無いのでは大きく変わってくると思います。

心や体に不安を抱えながら働いている人は、いざという時のために引き継ぎに必要な情報をまとめておくことをお勧めします。

休職する前に準備する引き継ぎ内容一覧

「引き継ぎ」と言っても、何を準備すればいいのかわからない

と悩む人も多いと思います。

そこで、実際に私が休職する前に準備していた引き継ぎ内容を紹介します。

こちらの内容は、「【健康第一】適応障害で突然休職しても大丈夫です」の記事でも紹介しています。

  • その①:担当プロジェクトの概要
  • その②:顧客や関係会社の情報
  • その③:顧客とのメールやメモ
  • その④:プロジェクトで使用している資料
  • その⑤:今後のスケジュールや進捗状況

それぞれについて説明します。

その①:担当プロジェクトの概要

突然休職することになったり、十分に引き継ぎができない場合、引き継ぎ内容を職場の管理職へ連絡することがあります。

職場の規模にもよりますが、管理職の人はそれぞれの社員がどのようなプロジェクトを担当しているのか完全に把握していないことがあります。

そのため、自分が担当しているプロジェクトの概要を伝えることで、プロジェクト内容に合った人を選別しやすくなり、人員調整の手間や時間を減らすことに繋がります。

その②:顧客や関係会社の情報

担当しているプロジェクトの顧客や関連会社の情報というのは、担当者しか知らないことが多々あります。

そのため、以下の情報をまとめて整理しておきましょう。

  • 会社名
  • 名前
  • 役職
  • 電話番号
  • メールアドレス
  • プロジェクト内の担当内容

顧客や関係会社の情報のまとめ方は人それぞれですが、名刺をスキャンして保存、もしくは自分で必要情報を書き出して名簿を作っておくと、わかりやすくていいと思います。

その③:顧客とのメールやメモ

顧客や関係会社とのメールは引き継ぎ後に確認できない可能性があるので、重要なメールは保存しておくと良いかもしれません。

パソコンのアカウント情報を職場の上司に伝えて、メールを自由に見てもらうのもいいのですが、メールの量が多いと遡って探すのが大変になります。

そのため、重要なメールだけでも保存しておくと、後から日付や件名でメールを検索することができます。

その④:プロジェクトで使用している資料

プロジェクトで使用している資料は引き継ぎで必ず必要になる情報です。

プロジェクトを引き継いだ時、内容がまとまっているプレゼン資料で概要を把握し、手続きの資料や顧客からの資料で進捗状況を把握していきます。

そのため、今まで作成した資料や顧客からメールで送られてきた資料などもすべてまとめて保存しておきましょう。

プロジェクトを担当している自分は当たり前だと思っていても、引き継ぐ人が理解できなければ意味はありません。

必要な情報かどうかは引き継いだ人が決めるので、なるべくわかりやすく資料を分類して残しておくと良いと思います。

その⑤:今後のスケジュールや進捗状況

プロジェクトの今後のスケジュールや進捗状況は担当者しかわからないので、引き継ぐときに必要な情報になります。

社内で共有のカレンダーに登録しておいても、見逃されてしまう可能性があるので、すでに決まっている打ち合わせの日時や資料の締切日などはまとめておくと安心です。

ただ、休職してから一週間以内に予定が入っている場合は、別途メールや電話で急ぎの対応であることを伝えましょう。

進捗状況のまとめ方は、社内に進捗を管理するソフトが導入されているのであればそれを使って登録すればいいと思います。

もし管理ソフトがないのであれば、やるべきこと一覧表などを作ってチェックしたり、ガントチャートなどのグラフで視覚化してもいいかもしれません。

ということで今回はここまでにしたいと思います。

休職する人は余裕をもって引き継ぎできないことが多いと思います。

人によっては、引き継ぎできずに休むことになると罪悪感を感じてしまうかもしれませんが、実際休んでみると自分がいなくても仕事って回るんです。

職場には迷惑をかけることになってしまいますが、それを気にして休職できずに体調を崩してしまうのはよくありません。

休職するときにできる限りの引き継ぎをして、なるべく早く心と体を休めるようにしましょう。

スポンサーリンク
最新情報をチェックしよう!