適応障害で休職するとサボってると思われそうで怖い。
どんな人が休職に対して偏見を持っている人の特徴とサボってると思われないための対策を知りたい。
こういった疑問にお答えします。
- 適応障害で休職することは「サボり」ではなく「治療」
- 「休職=サボり」と思う人の特徴
- 休職中にできるサボりと思われないための対策
この記事を書いている私は、適応障害で現在も休職しており、約8ヶ月が経ちました。
私の職場にはメンタルヘルスが原因で休職した人が数人いたのですが、他の社員が「あいつらはサボっている」と話しているのを何度も聞いたことがあります。
そのような職場で働いていた経験と実際に休職した経験から、「休職=サボり」のイメージについてお話します。
休職している人のよくあるお悩みで「適応障害で休職したら他の人たちからサボっていると思われるのが怖い」ということがあります。
という訳で今回は、「休職はサボりではない理由や休職について偏見を持つ人の特徴、サボりと思われないための対策」について説明していきます。
適応障害で休職することは「サボり」ではなく「治療」
メンタルヘルスで悩んだことのない人からすれば、休職することは会社をサボって好きなことをできる期間だと思われてしまいます。
しかし、実際は休職期間に好きなことをできる余裕がある人は少なく、症状と戦う期間です。
症状を抑えるには休職が効果的
メンタルヘルスの症状が出ているということは、自分が耐えられる以上のストレスが掛かっており、体が「これ以上のストレスは危険である」ということを知らせてくれている状態です。
そのため、症状を抑えるには、一旦ストレス原因から離れて心と体を休ませることが大切になります。
休職すれば物理的に職場と距離を取ることができ、人間関係や仕事内容で感じていたストレスから解放されます。
休職することは決してサボることではなく、効果的な治療の一つです。
休んでいる状況が不安になり、体調が回復していないのに焦って復職すると、重い症状に悩まされ続ける可能性が高くなります。
私は初めて適応障害と診断されたときに二週間ほど休んですぐに復職しました。
症状は回復していなかったのですが、休むことへの恐怖や焦りからすぐに復帰することを選択しました。
しかし、心と体が十分に回復していなかったので、復職後すぐに症状が再発し、一年間耐え続けましたが、結局休職することになりました。
今は休職して8ヶ月程経ちますが、体調もだいぶ回復してきた実感があります。
休職してゆっくり休んだことによる一番大きい変化は、一日の気持ちが沈む時間や回数が減ったことです。
症状が重いときは、一日の大半が気分が落ち込み、ネガティブ思考でした。
メンタルヘルスの治療には時間がかかることもあるので、ストレスから離れて心と体を休めることが一番の治療です。
「休職=サボり」と考える人が居る職場は働きづらい
ストレス社会と言われる現代では、うつ病をはじめとするメンタルヘルスに悩む人は増えてきています。
そして、メンタルヘルスの症状を和らげる手段の一つとして「休職」は有効だと言われています。
そんな中でも、「休職=サボり、悪いこと」のように偏見や固定概念を持っている人は一定存在します。
私の職場の社員はメンタルヘルスについて偏見や固定概念を持っている人が多く、私以外にもメンタルヘルスで休職している人が数名いるのですが、休職者に対する悪口や愚痴のオンパレードでした。
言われていた内容を一部ですが載せておきます。(※胸糞注意)
- 俺もうつ病で休みたいな~
- わざと大変な時期に休んだでしょ
- この程度で休むならどこ行っても無理だよ
- もう戻って来られてもな~
- 俺達のときは休職なんて考えられなかったよ
- 今の人はダメだね、やっぱゆとりかな
- 俺の指導評価が下がるからやめて欲しいわ~
- 次はもっとちゃんとした人採って下さいよ
大抵、上記のようなことを言っているような人との人間関係がストレスの原因になったりします。
ちなみに私が実際に聞いたこれらの愚痴や悪口は飲み屋などではなく、職場内で普通に話されていました。
メンタルヘルスを理解してもらうのは難しいですが、過度な偏見や差別をする人とは一緒に働きたくありませんよね。
「休職=サボり」と思う人の特徴
メンタルヘルスの悩みや苦しみは当事者しか理解できません。
そのため、健康で働いている多くの人が「適応障害 休職」と聞いてもイメージすることができないでしょう。
しかし、中には理解できないにも関わらず偏見や固定概念を持ち、「休職=サボり」のように差別的な考え方をする人がいます。
現状に不満がある人
休職すると仕事をせずにゆっくり休むことができるので、現状に不満がある人からは、「辛い仕事をサボれる」のように映るので羨ましく思われるでしょう。
「休職=サボれる」と考えるような人が抱える不満は以下のようなものがあります。
- 仕事の容量が悪い
- 仕事に興味がない
- 人間関係が上手くいっていない
こういった人は、「適応障害になれば休職して休める」と短絡的に考えていることがあります。
もちろん、適応障害などのメンタルヘルスの症状で休職した人はわかると思いますが、休職期間は何も楽しくないです。
鬱っぽい気持ちや気分の浮き沈みに加えて、休職したことによる不安や罪悪感と戦う日々の連続です。
現状に不満がある人は、隣の芝生が青く見えているだけですね。
「休職=サボれる」と考えるような人の中には、「メンタルヘルスの症状がある」と嘘をついて休職する人もいます。
適応障害などのメンタルヘルスの症状は問診によって診断されるので、事前にネットなどで症状を調べて、うまく演技をすると騙せてしまうことがあります。
本当にメンタルヘルスの症状で悩んでいる人からしたら、怒り心頭ですが、メンタルヘルスの人や休職のイメージが悪くなる原因にもなっています。
嘘で休職できる内容について気になる方は、こちらの「適応障害と嘘をついても休職できてしまうかも」
メンタルヘルスについて偏見を持っている人
上記で説明したように、メンタルヘルスについて偏見を持っている人は「休職=サボり」と思う傾向があります。
メンタルヘルスについてネガティブなイメージを抱いている人はたくさんいると思います。
しかし、イメージをこじらせて偏見を持ってる人に限って、自分の考えが正しいかのように周りに偏った考えを話したりするんですよね。
自分の経験を持ち出してきて、「俺はもっと大変なことを乗り越えたけどうつ病なんかにならなかった」などどマウントを取ってきます。
偏見を持っている人の考え方を変えるのは難しいので、関わらないのが一番です。
休職している人自身が「サボっている」と思い込んでしまうこともあります。
休職すると、将来の不安や職場への罪悪感に襲われ、本来働いている時間に家にいると、「働かずに自分は何をしているんだろう」と考え込んでしまいます。
しかし、自責の念にとらわれている限り、ストレスから解放されず体調が回復していきません。
休職中のどこかのタイミングで、「休職=治療」という考え方に切り替える必要があります。
休職中にできるサボりと思われないための対策
メンタルヘルスや休職について偏見を持っている人の考え方を変えるのは無理でしょう。
とは言っても、復職したときに偏見の目を向けられたくないですよね。
そこで、「休職=サボり」のイメージを少しでも抑えるための対策を紹介します。
SNSでの発信を控える
サボっていると思われる原因の一つが、休職中に出かけたり遊んだりしていることが発覚したときです。
休職中の行動は、SNSの発信から会社の人に知られる可能性があります。
休職中に出かけたり遊ぶのはストレス発散にもなるので良いと思いますが、その内容をSNSに載せてしまうと会社の人が見て、「休職して仕事をサボりたかったんだ」と思われてしまいます。
職場の人にフォローされていないから大丈夫でしょ
と思うかもしれませんが、SNSは誰でも見れるので、簡単に伝わってしまいます。
例えば、同期がSNSを見て、たまたま職場の人に話してしまうかもしれません。
SNSで発信する内容は、ある一部を切り取った情報になるので、内容によってはサボって遊んでいるという印象を与えてしまうので気を付けましょう。
会社に治療経過を報告する
定期的に会社へ治療経過を報告すると、病気を治して社会復帰しようとする姿勢を示すことができます。
会社は、休職者の過ごし方をすべて把握することは出来ません。
治療の経過を報告されず、ズルズルと休職期間が長引くと会社は、「戻る気ないのかな」と疑心暗鬼になります。
会社を不安にさせると、復職後のイメージがあまりよくないでしょう。
という訳で今回は以上です。
適応障害などのメンタルヘルスの症状や休職に対してネガティブなイメージを持っている人はたくさんいます。
しかし、休職は決してサボっているわけではなく、病気を治するうえで必要な治療の一つです。
偏見を持っている人にどう思われるか気にすることなく、休職してゆっくり休みましょう。