適応障害で休職していた頃、私は毎日「このままでいいのかな」と自分を責めるような気持ちで過ごしていました。
仕事から離れて時間はあるのに、何もできない自分が情けなくて、焦りと不安ばかりが募っていったんです。
そんな中で出会ったのが「ブログ」でした。
体調が不安定でも、自分のペースでできる。
誰かに何かを伝えることで、少しずつ「誰かの役に立てる自分」を取り戻せるような気がしたんです。
最初は軽い気持ちで始めたブログでしたが、気づけばそれが心の支えになり、そして小さな収入源にもなりました。
今回は、私が適応障害で休職中にブログを始めて「本当によかった」と感じた理由を、体験を交えてお伝えします。
同じように休職中で「何かできることがないかな」と感じている方に、少しでも参考になればうれしいです。
適応障害で休職中だった頃の私の状況
休職中の私にとって、毎日は「何もしないこと」との戦いでした。
体は動かないのに、頭の中では「このままでいいのか」と焦りが止まらない。
今思えば、あの時間が自分を見つめ直すための大切な期間だったのかもしれません。
限界を感じていた日々
当時は技術営業として、プロジェクトの進行管理や顧客対応を担当していました。
責任が重く、ミスも許されない。
職場ではいない人の悪口が飛び交い、今振り返ればモラハラと言ってもおかしくない環境でした。
特に、直属の上司とは人間的にまったく合わず、日帰りの長距離出張が続くうちに、心も体もすり減っていきました。
「もう少し頑張ればなんとかなる」
そう思い続けていましたが、
気づけば、朝の電車で吐き気と動悸が止まらなくなっていました。
出勤できても、息苦しくて頻繁にトイレに逃げ込むようになっていたんです。
休職を決めた瞬間と、その後の不安
会社のストレスチェックで高ストレス判定が出て、保健師との面談を経て「適応障害」と診断されました。
最初の休職を決めた時、正直ホッとした気持ちもありました。
でも同時に、
「もうキャリアは終わった」
「これからどうすればいいんだろう」
という不安が押し寄せてきました。
休職初期は外にも出られず、朝起きても何もせずにただ座っているだけの日が続きました。
時間だけが流れて、心は置き去りのまま。
妻の支えに救われた
そんな中で、妻がかけてくれた
「無理しなくていいよ」
という一言が、今でも忘れられません。
何もできない自分を責め続けていた私にとって、その言葉は「生きていていいんだ」と思わせてくれるものでした。
自宅でできる働き方を探した
体調が少しずつ落ち着いてきた頃、
「もう外では働けないかもしれない」
と思いながら、自宅でできる仕事を探し始めました。
その中で見つけたのが「ブログ」。
特別なスキルがなくても始められて、コツコツ続ければ収益化も可能。
「一人で家でお金を稼げるなんて、自分にもできるかもしれない」
そう感じたのが、すべての始まりでした。
今振り返れば、あの休職期間は「自分を取り戻す時間」でした。
焦りや不安の中でも、「もう一度、自分らしく働く方法」を考えられたのです。
なぜ私はブログを始めようと思ったのか
休職生活が続く中で、
「このまま何もできないまま終わってしまうのかな」
と思うことがありました。
体調は少しずつ落ち着いてきたけれど、働ける自信はまだない。
それでも、どこかで「何か自分にできることがしたい」という気持ちが芽生えていました。
働けない自分でも、できることを探した
外に出るのは怖く、人と話すのもつらい。
けれど、家の中でじっとしているだけの日々に、少しずつ息苦しさを感じていました。
「何かをしたい」
「何かを始めたい」
そんな思いが、少しずつ心の中で膨らんでいったんです。
でも、再び会社に戻る勇気はありませんでした。
だからこそ、自宅で一人でもできることを探すようになりました。
焦りよりも、「自分らしく生きる方法を見つけたい」という願いに近かったと思います。
ブログは自分の特性に合っていると感じた
ネットでいろいろ調べるうちに、「ブログ」という言葉が目に留まりました。
「文章を書く」
「自分の考えを発信する」
それなら、外に出なくてもできる。
私はもともと、人前で話すよりも言葉で伝える方が得意でした。
コツコツ積み上げることも苦にならない性格です。
だからこそ、「ブログは自分に合っているかもしれない」と感じました。
特別なスキルがなくても始められて、自宅で、静かな時間の中で、自分のペースで進められる。
「今の自分でも続けられること」
に出会えた気がしました。
誰かの役に立てるかもしれないという希望
もう一つ、ブログに惹かれた理由があります。
それは、「自分の経験が、誰かの力になるかもしれない」と思えたことです。
私と同じように、心の不調で悩む人に「一人じゃない」と感じてもらえるような言葉を届けたい。
それが、私にとっての生きがいのように感じられました。
ブログは、ただの副業でも、暇つぶしでもなく、「社会ともう一度つながるための小さな扉」でした。
ブログを始めたことで、私は少しずつ自分を取り戻していきました。
ブログを始めて感じた5つの変化とよかったこと
ブログを始めてから、少しずつ心にも生活にも変化が生まれました。
最初はただの気晴らしのつもりでしたが、続けるうちに
「自分を取り戻していく感覚」
が少しずつ芽生えていったんです。
ここでは、私がブログを通じて感じた5つのよかったことを紹介します。
書くことで心の整理ができた
休職中は、頭の中にモヤモヤが溜まりっぱなしでした。
「どうして自分だけ」
「これからどうすればいいんだろう」
そんな気持ちを言葉にできず、苦しかった。
でも、ブログに思いを綴るようになってから、心の奥にある感情を見える形にできるようになりました。
文字にしてみると、
「自分はこんなことに傷ついていたのか」
「意外と前に進めているのかもしれない」
そんな気づきが増えていき、少しずつ心が落ち着いていったんです。
誰かに読んでもらえることが支えになった
最初はアクセスがほとんどありませんでした。
でも、ある日、
「共感しました」
というコメントをもらったとき、涙が出るほど嬉しかったのを覚えています。
たとえ見ず知らずの誰かでも、自分の言葉が誰かの励ましになる。
その実感が、「社会とつながっている」という安心感につながりました。
ブログを書くことは、単なる情報発信ではなく、心のリハビリのようなものだったと思います。
生活リズムを整えてくれた
ブログを書くようになってから、
「朝起きてパソコンを開く」
「1日1行でも書く」
そんな小さな習慣ができました。
毎日少しずつでも書くことで、昼夜逆転していた生活が少しずつ整い、
「今日はここまでできた」
という達成感を感じられるようになりました。
それはほんの小さなことですが、「自分を立て直すペースメーカー」のような存在でした。
自己肯定感を取り戻すきっかけになった
数ヶ月続けた頃、ある日ふと見た画面に、
「広告収益:数百円」
という表示が出ていました。
たったそれだけの金額なのに、心の中では大きな変化がありました。
「自分の書いた言葉が、形になっている」
その実感が、「働けない自分」という否定感を少し溶かしてくれたんです。
お金の大きさではなく、
「自分にもできることがある」
と思えたことが、何より嬉しかった。
ブログが「生きがい」に変わっていった
続けていくうちに、ブログは「時間を埋めるためのもの」から「自分の想いを届ける居場所」に変わっていきました。
過去の自分のように悩んでいる人へ、
「あなたも大丈夫だよ」
と伝えられることが、今では生きる意味の一部になっています。
ブログを始めたことで、世界が少しだけ広がりました。
誰かに読まれること、誰かに伝わること。
それが、休職中の私にとって生き直すきっかけだったと思います。
ブログ運営で気をつけたいこと・注意点
ブログを始めてよかったと思っていますが、決して順調なことばかりではありません。
特に最初の頃は、思うように進まず、心が折れそうになったこともありました。
ここでは、私が実際に感じた「ブログ運営の注意点やデメリット」を正直にお伝えします。
続けることの難しさを知っておく
ブログは始めるよりも、「続けること」が一番むずかしいと感じました。
最初の数か月はアクセスも収益もほとんどなく、
「このまま続けて意味があるのかな」
と不安に思う日が続いたんです。
結果が出ない期間は、どうしても心が折れそうになります。
でも、振り返ってみると、この「続ける壁」をどう乗り越えるかが大きな分かれ道でした。
焦らず、自分のペースで更新を続けることが、なにより大切だと思います。
頑張りすぎないことも大切
ブログは自分のペースでできるのが魅力ですが、
「もっと頑張らなきゃ」
と力が入りすぎることもあります。
私も一時期、「毎日更新しよう」と無理をしてしまい、体調を崩して数週間まったく書けなくなったことがありました。
心や体が疲れているときは、休むこともブログ運営の一部です。
無理をせず、少しずつ、自分のペースを大切にしていきましょう。
他人と比べない勇気を持つ
ブログを始めると、どうしてもSNSや他のブロガーが気になります。
「同じ時期に始めた人がもう収益を出している」
「自分だけ結果が出ていない」
そんなふうに落ち込んだこともありました。
でも、本来ブログは誰かと競うものではありません。
書くテーマも目的も、人それぞれ。
自分が書きたいことを、自分のペースで続けることが一番の近道です。
他人の成功に焦るよりも、
「昨日より少し書けた自分」
を認めてあげることが、続ける力になります。
思っている以上に時間がかかることもある
ブログは「すぐに結果が出るもの」ではありません。
記事を書くにも、
「調べる・まとめる・推敲する」
など、思っている以上に時間がかかります。
私も最初の頃は「1記事にこんなに時間がかかるの?」と驚きました。
でも、慣れていくうちに、少しずつスピードも上がり、
「自分の考えを形にする楽しさ」
が勝るようになっていきました。
時間がかかるのは悪いことではなく、自分と向き合う時間を過ごしている証でもあるのだと思います。
正直、大変なことも多いです。
結果が出ない時期も、体調の波で書けない日もあります。
それでも、ブログを通じて得た学びやつながり、そして「自分にもできることがある」という実感は、何にも代えがたいものでした。
無理をせず、自分のペースで続けていけば、
きっとあなたのブログも「誰かの心を支える場所」になります。
続けるには少し根気も必要ですが、ブログが合っている人にとっては、想像以上にやりがいのある世界です。
ブログ運営が向いている人・向いていない人
ブログは誰にでも始められますが、実際に続けてみると「思っていたより大変だな」と感じることもあります。
私自身も、途中で何度もつまずきながら、「自分に合っているやり方」を探してきました。
ここでは、私の経験をもとに感じたブログが向いている人・向いていない人の特徴をお伝えします。
ブログ運営が向いている人
| 特徴 | 理由 |
| コツコツ作業が苦にならない人 | ブログは一度に成果が出るものではなく、積み重ねの世界です。小さな成長を楽しめる人に向いています。 |
| 一人の時間を大切にできる人 | ブログは自分と向き合う作業。黙々と考える時間が好きな人ほど長続きします。 |
| すぐに結果を求めすぎない人 | 成果が出るまで時間がかかるため、焦らず続けられる人が伸びやすいです。 |
| 自分の考えや経験を言葉にしたい人 | ブログは自己表現の場。言葉にすることで気持ちの整理にもつながります。 |
| 誰かの役に立ちたいと思える人 | 誰かのために書く気持ちが、継続のモチベーションになります。 |
私の場合も最初の頃は、アクセスがほとんど増えずに落ち込む日もありました。
それでも、
「今日は昨日より少し読みやすく書けた」
「1段落だけでも進めた」
と、小さな前進を積み重ねていくうちに、少しずつ書くことが楽しくなっていきました。
休職期間中は一人で過ごす時間が長く、孤独を感じることもありましたが、ブログを書く時間が「心の落ち着き」になってくれました。
そして今では、
「あの頃の自分のように悩んでいる誰かに、少しでも力になれたら」
という思いを込めて、記事を書き続けています。
ブログ運営が向いていない人(注意が必要な人)
| 特徴 | 理由 |
| 短期間で結果を出したい人 | ブログはすぐに成果が出るものではありません。数ヶ月〜1年単位で育てる感覚が必要です。 |
| 作業を継続するのが苦手な人 | 毎日でなくても「少しずつ更新を重ねる」ことが重要。継続が苦手だとモチベーションが下がりやすいです。 |
| 他人と比べて焦ってしまう人 | SNSや他のブロガーの成果を見て焦ると、継続が難しくなります。自分のペースを大切にできない人は疲れやすいです。 |
| 文章を書くことが強いストレスになる人 | 文章が苦手でも大丈夫ですが、書くこと自体が苦痛だと続きません。気持ちを言葉にすることを楽しめるかがポイントです。 |
| お金だけを目的にしている人 | 収益化は時間がかかります。「お金のため」だけだと途中で心が折れてしまう可能性があります。 |
最初の頃は、「早く結果を出さなければ」と焦っていました。
アクセス数や収益ばかり気にしてしまい、記事を書くことが義務のように感じていたんです。
でも、思うように成果が出ない中で気づいたのは、「続けること」そのものに意味があるということでした。
「今日は一段落でも書けた」
「自分の言葉で表現できた」
そんな小さな積み重ねを意識するようになってから、気持ちに余裕が生まれ、自然と記事を書く時間が心地よくなりました。
結果として、焦りを手放したことで長く続けられるようになり、気づけばアクセスも少しずつ増えていったのです。
ブログには向き・不向きがありますが、続けていくうちに「自分に合った形」が見つかるのが面白いところです。
私も最初から得意だったわけではありません。
それでも、「自分の言葉で誰かの役に立てる」という実感が、続ける力になりました。
大切なのは、完璧を目指すことではなく、
自分のペースで楽しむこと!
無理をせず続けていけば、きっとあなたらしいブログが育っていきます。
私が実際に進めたブログの始め方【3ステップ】
「自分にもできるかもしれない」
そう思えたら、次は少しずつ行動の準備をしてみましょう。
ブログは難しいものではなく、いくつかのステップを踏めば誰でも始められます。
ここでは、私が実際に進めた流れを順に紹介します。
-
- 1ブログの情報収集
- 最初からサーバー契約やテーマ購入をしなくても大丈夫です。
- 私も最初は、「ブログってどうやって始めるんだろう?」と軽い気持ちで調べることから始めました。
- 体験談や運営記事を読むうちに、
- 「こんな世界があるんだ」「もしかしたら自分にもできるかも」
- と感じたのを今でも覚えています。
- 焦らず、まずは雰囲気をつかむことが大切です。
-
- 2ブログの環境準備:サーバーとテーマを選ぶ
- ある程度イメージがつかめたら、次はブログの環境を整える段階です。
- ブログを始めるために必要なのは、サーバーとテーマの2つだけ。
- この2つがそろえば、あなたのブログはすぐに立ち上がります。
- ・サーバー:ブログの「土地」にあたる部分
・テーマ:ブログの「デザイン」を決めるテンプレート - 私が使っている環境と、これから始める人へのおすすめ
- 私は現在、「エックスサーバー × THE THOR 」という組み合わせでブログを運営しています。
- どちらも高性能で、長期的に続けるうえでとても信頼できる環境です。
- ただ、もし今から新しく始めるなら、よりシンプルで扱いやすい 「ConoHa WING × STORK19 」をおすすめします。
- 詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
- ConoHa WINGで失敗しないブログ運営スタート
- 初心者に強くおすすめ!STORK19の魅力と使い方
-
- 3ブログ開設&最初の1記事を投稿
- サーバーとテーマを準備したら、いよいよ開設です。
- WordPressをインストールして形を整えたら、まずは短くてもいいので1記事書いてみることから始めました。
- 最初の1記事は、うまく書こうとしなくても大丈夫。
- 「公開できた」という経験が、次の一歩を軽くしてくれます。
- 登録方法や設定手順を詳しく知りたい人へ
- 「実際の登録方法や設定手順を詳しく知りたい」
- という方は、こちらの記事で手順をわかりやすく解説しています。
- 初めてでも簡単!WordPressブログの始め方
- この手順どおりに進めるだけで、すぐに自分のブログを開設できます。
- 難しく考えず、一歩ずつ進めば大丈夫です。
ブログは、始めてみてからわかることの方が多いです。
完璧を目指さずに、まずは小さく始めてみましょう。
その一歩が、きっとあなたの新しい可能性につながります。
まとめ:ブログは「心を整えるもう一つの居場所」
適応障害で休職していた頃、私は「何もできない自分」に不安を感じていました。
でも、ブログを書くことで少しずつ気持ちが整理され、
「まだ自分にもできることがある」
と思えるようになったんです。
ブログは、すぐに結果が出るものではありません。
けれど、日々の思いや経験を言葉にしていくことで、心が落ち着き、自分を見つめ直す時間を作ってくれます。
そして、いつの間にかその言葉が誰かの支えになる
それが、ブログのいちばんの魅力だと思います。
私は休職中にブログを始めましたが、今ではそれが「生き方の軸」になっています。
無理のないペースで、少しずつ、自分の世界を広げていけば大丈夫。
もしあなたも同じように悩んでいるなら、ブログが「自分を取り戻すきっかけ」になるかもしれません。
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