【体験談】適応障害の私が転職に失敗した理由|同じ失敗をしないために知ってほしいこと

「適応障害で転職しようとしたけど、うまくいかなかった…」

「頑張ってるのに、何社応募しても書類すら通らない…」

私もまさに同じ状況を経験しました。

実はこれまでに3回、転職活動をしたことがあります。

でも、そのうち最初の2回は失敗続き。

転職したくて行動しても、結果が出ない日々が続きました。

今振り返ると、当時の私は、

「とにかく今の会社を辞めたい」

という思いばかりが先行して、転職の準備や軸がまったく整っていなかったんです。

この記事では、そんな私の転職に失敗した2つの時期の体験談と、「なぜうまくいかなかったのか?」を正直にお話しします。

「今、転職がうまくいかずに悩んでいる」

という方に、少しでもヒントや安心を届けられたら嬉しいです。

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体験談|適応障害の私が転職に失敗した2つのタイミング

適応障害をきっかけに、私はこれまで3回の転職活動を経験しました。

そのうち、最初の2回はうまくいかず、正直かなり落ち込みましたね。

「今すぐ辞めたい」

「もう戻れない」

と焦る気持ちで動いても、なかなか結果が出ず、心が折れそうになる日々でした。

ここでは、そんな私が転職活動に失敗した2つのタイミングについて、具体的に振り返っていきます。

どんな気持ちで動き出し、どんな方法で活動し、なぜうまくいかなかったのか。

同じように悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

適応障害と診断される前の転職活動

転職を始めた理由

私が最初に転職活動を始めたのは、新卒で入社してから約8か月後。

入社1年目のタイミングでした。

当時の私は、仕事がつらくて、毎日「この会社にはもういたくない」と思っていました。

でもこのときはまだ、自分が適応障害になりかけているとは気づいていなかったんです。

「とにかく今の環境から逃げ出したい」

その一心で、転職活動を始めました。

活動内容と結果

転職エージェントを1社利用して、書類を見てもらいながら求人を紹介してもらいました。

応募した企業は合計7社。

そのうち、書類選考を通過できたのは1社だけでした。

そして活動を始めて2ヶ月ほど経ったころ、仕事や転職活動のプレッシャーで体調が限界に。

病院を受診した結果、適応障害と診断され、会社も1週間ほど休むことになりました。

この診断をきっかけに、転職活動は一旦中断。

そのまま自然とやめる形になってしまいました。

なぜ失敗したのか?

このときの転職がうまくいかなかったのは、いくつか理由があります。

まず、転職の目的が「辞めたい」だけで、転職の軸がまったく定まっていなかったこと。

どんな仕事をしたいのか、どんな会社が合いそうかもわからず、なんとなく紹介された企業に応募していました。

そして、入社1年目という時期もネックでした。

「若すぎる転職」は企業側から敬遠されやすく、書類選考の時点で落とされることが多かったように思います。

さらに、体調がどんどん悪化していき、転職どころではなくなってしまったことも大きな要因です。

この経験から学んだこと

今振り返ると、

「とにかく辞めたい」

という気持ちだけで転職活動をするのは、かなりリスクが高いと感じました。

心や体が限界に近いときは、転職よりもまず一度しっかり休むことが必要だったと強く思います。

転職はいつでもできます。

まずは自分の健康を最優先にすべきでした。

転職するかどうか迷ったときの考え方については、こちらの記事も参考になります。

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適応障害で休職中の転職活動

転職を始めた理由

2回目の転職活動を始めたのは、適応障害で休職している期間中でした。

「もうあの職場には戻れない」

「人間関係で疲れ切った自分に、あそこは合わない」

そう思い、復職ではなく転職という選択肢を考え始めました。

今のままでは元の生活に戻れない。

そんな焦りと不安が、転職活動への原動力になっていました。

活動内容と結果

このときは、転職エージェントを3社利用しました。

希望条件としては「適応障害で休職していることを受け入れてくれること」

そして、「人との関わりが少ない仕事」を中心に探していました。

ただ、病気のことをエージェントにもオープンに伝え、企業への書類にも備考欄で記載していたため、応募した15社すべてが書類選考で不採用という結果に。

正直、かなりショックでした。

なぜ失敗したのか?

このときの転職活動がうまくいかなかったのは、大きく分けて3つの理由があります。

1つ目は、休職中であることを正直に伝えすぎたこと。

病気のことを隠すべきとは思いませんが、伝え方やタイミングにはもっと工夫が必要だったと思います。

2つ目は、希望条件がざっくりしすぎていたこと。

「人間関係が少ない仕事」と言っても、それをどう定義するかが曖昧で、結局なんとなく「大丈夫そう」で応募先を選んでいました。

3つ目は、紹介される求人が苦手な職種ばかりだったこと。

前職が技術営業だったため、営業やマネジメント、コンサル系の仕事が多く紹介されました。

でも、本当は「人と関わるのがつらい」からそういう仕事は避けたかったんです。

書類が通らず、応募件数が減り、最終的にはエージェントからのサポートも打ち切られてしまいました。

そして私自身も、「もう無理だ」と感じて、転職活動をあきらめることにしました。

この経験から学んだこと

この経験を通して感じたのは、伝え方・希望条件・求人選びのバランスがとても大切だということです。

適応障害をオープンにするかどうかは、ケースバイケース。

でも、自分の強みや希望条件をうまく伝えないと、チャンスは広がらないと感じました。

また、苦手な仕事は「紹介されたから」といって無理に選ばないことも大切。

自分を守れるのは自分だけなんですよね。

休職歴が転職活動に与える影響については、別の記事で詳しく解説しています。

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転職に失敗した理由とは?|適応障害の私が感じた共通点

2回の転職活動を振り返ってみると、うまくいかなかった原因には共通点がいくつかありました。

ここでは、同じ失敗を繰り返さないためにも、特に大きかった4つのポイントを整理しておきます。

  1. 転職の軸が定まっていなかった
  2. タイミングが良くなかった
  3. 「伝え方」に工夫がなかった
  4. 自分に合わない求人にも応募してしまった

転職の軸が定まっていなかった

「今の会社から抜け出したい」

という思いばかりが先行して、転職の目的や希望条件をしっかり考えられていませんでした。

  • 何を大切にして働きたいのか
  • どんな職場が自分に合いそうか

その“軸”がないままでは、企業選びも応募もただの「運任せ」になってしまっていたと思います。

タイミングが良くなかった

1回目は、体調が悪化するギリギリの状態で転職活動をスタート。

2回目は、適応障害で休職中という心身ともに不安定な時期でした。

今思えば、どちらのタイミングも「転職に向いていなかった」時期だったと思います。

無理に動いても、結果が出ずにさらに落ち込む…そんな悪循環にはまっていました。

「伝え方」に工夫がなかった

2回目の転職活動では、適応障害で休職していることをエージェントにも企業にも正直に伝えていました。

でも今思うのは、伝え方には工夫が必要だったということ。

ただ事実を伝えるだけではなく、

  • どう乗り越えようとしているのか
  • 今はどういう状態か

まで含めて伝えるべきだったのかもしれません。

自分に合わない求人にも応募してしまった

本当は、

「人と関わるのがつらい」

「営業はもう無理かもしれない」

と思っていたのに、紹介された求人に合わせて、無理をして応募していました。

その結果、自分に合わない職種ばかりにエネルギーを使ってしまい、疲弊していったんです。

転職活動は「合わないものを選ばない勇気」も大切だったと、今なら感じます。

自分に合う仕事や働き方を見つけるヒントについては、こちらの記事で紹介しています。

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まとめ:準備が整わないうちは、無理に動かなくていい

転職活動がうまくいかなかった一番の原因は、自分自身の準備が整っていなかったことでした。

焦って動いても、結果が出ないことで余計に自己肯定感が下がってしまいます。

今思えば、「まずは自分としっかり向き合う時間を取る」ことこそ、何より大事だったと感じています。

転職で失敗した私が思う|あのときやるべきだった4つのこと

転職活動に失敗して、時間が経った今だからこそ、

「もしあのときこうしていたら、もっと楽だったかもしれない」

と思うことがあります。

ここでは、私自身の失敗から学んだ

  • やるべきだったこと
  • 心に留めておきたかったこと

を4つにまとめました。

  1. 焦って動くより、まずはしっかり休む勇気を持つ
  2. 転職の軸(価値観・希望条件)を整理する
  3. 病歴や休職歴の伝え方を考える
  4. 自分が苦手な仕事・働き方は無理に選ばない

焦って動くより、まずはしっかり休む勇気を持つ

「もう会社に戻れない」

「今すぐ辞めないと壊れてしまいそう」

そんな不安や焦りで転職活動を始めると、どうしても冷静な判断ができません。

でも、今思うのは、無理して転職活動を始めなくてもよかったということ。

まずはしっかり休んで、心と体が落ち着くのを待つ。

それから動き出しても、まったく遅くなかったはずです。

転職の軸(価値観・希望条件)を整理する

「とにかく辞めたい」

という気持ちだけでは、どこに転職すればいいのか判断できません。

だからこそ、自分が大切にしたい価値観や働き方を一度ノートなどに書き出す時間が必要だったと思います。

  • どんな環境ならストレスが少ないか?
  • どんな仕事なら続けられそうか?
  • 譲れない条件は何か?

この“転職の軸”があるだけで、求人選びやエージェントとのやりとりもぐっとスムーズになります。

病歴や休職歴の伝え方を考える

適応障害で休職していたことを正直に伝えるのは、悪いことではありません。

でも、伝え方やタイミングにもう少し配慮すれば、結果は違っていたかもしれないと感じます。

たとえば:

  • 現在はどう回復してきているのか
  • どんなサポートがあれば働けそうか
  • どんな働き方を望んでいるか

こういったことも合わせて伝えられていたら、「不安な人」ではなく「工夫しながら働ける人」として見てもらえたかもしれません。

実際に私が転職エージェントとどう関わり、どう伝えたかについては、別記事で詳しく紹介しています。

興味がある方はこちらもぜひ読んでみてください。

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自分が苦手な仕事・働き方は無理に選ばない

「紹介されたから応募する」

「この仕事なら通りやすいらしい」

そんな理由で、自分に合わない職種(営業やマネジメントなど)に応募していたことも、今思えば失敗でした。

本当は「人とあまり関わらない仕事がいい」と思っていたのに、そこに目をつぶって応募を続けてしまっていたんです。

自分の心が拒否している働き方を選んでも、きっとうまくはいきません。

自分に合う仕事を選ぶことは、わがままではなく「自分を大切にする行動」なんだと、今は感じています。


まとめ:自分のペースでいい。立ち止まるのも、前に進むための一歩

「こうすればよかった」という気づきは、失敗をしたからこそ得られた大切な学びです。

焦って動くよりも、自分のペースで、体調と相談しながら少しずつ準備をしていく。

それだけでも、きっと次は違う結果につながると思います。

転職に失敗しても大丈夫|適応障害の私が伝えたいこと

転職活動がうまくいかないと、

「自分には価値がないのかもしれない」

「もうどこにも行けないんじゃないか」

そんなふうに思ってしまうこともあると思います。

私もそうでした。

書類が通らず、エージェントとの連絡も途絶え、気づけば「転職活動が失敗した自分」にダメ出しばかりしていました。

でも今なら、はっきり言えます。

転職に失敗しても、それはあなたの価値を否定するものじゃないってこと。

うまくいかないのは、あなたがダメだからじゃない。

ただ、今はそのタイミングじゃなかっただけかもしれません。

転職って、体調や環境、世の中の流れによって左右される部分も大きいです。

だからこそ、1回や2回の結果だけで、自分を否定しなくて大丈夫なんです。

それに、私自身も2回の失敗を経て、ようやく3回目で転職に成功しました。

あのときは「もう無理」と思ったけれど、少しずつ整えていくことで未来は変えられました。

もし今、あなたが転職活動に疲れてしまっているのなら、まずはしっかり休んでください。

そして、また動けるようになったら、今度はあなたのペースで一歩ずつ進めばいい。

焦らなくて大丈夫。

過去の私がそうだったように、きっとあなたにもチャンスはめぐってきます。

こちらの記事では、私が転職に成功したときの話を詳しく書いています。

「どんなことを変えたのか?」

「どんな働き方を目指したのか?」

について気になる方は、ぜひ読んでみてくださいね。

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まとめ|適応障害で転職に失敗しても、自分を責めないで

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

最後に、この記事のポイントを振り返ってみます。

本記事のポイント

  • 入社1年目と休職中の2回、転職活動をしたけれど、どちらも失敗に終わった
  • どちらの転職も「辞めたい気持ち」が先行して、転職の軸が定まっていなかった
  • 病歴の伝え方や希望条件の曖昧さが、結果につながらなかった
  • でも、その失敗があったからこそ、自分にとって大切なことに気づけた

失敗は「遠回り」ではなく「準備期間」

転職に失敗したからといって、人生が終わるわけではありません。

むしろそれは、「今じゃない」と教えてくれるサインかも。

自分の気持ちと向き合って、少しずつ整理していけば、また動き出せるときが必ず来ます。

焦らなくて大丈夫。

今は、あなたのペースで過ごしていきましょう。

次に読みたい方へ

私が3回目の転職活動で、ようやく「納得のいく職場」に出会えたときの話を、こちらの記事にまとめています。

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もしこの記事が少しでも参考になったら、同じように悩んでいる方にも届くよう、シェアしてもらえると嬉しいです。

今後も、適応障害と働き方について、リアルな体験ベースで発信していきます。

よければ、また読みに来てくださいね。

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