「適応障害があっても、転職ってできるのかな…?」
「一度休職した自分でも、ちゃんと働ける場所ってあるんだろうか…」
私もかつて、そんな不安を抱えながら転職活動をしていました。
実は私は、これまでに3回の転職活動を経験しています。
そのうち最後の3回目でようやく、納得のいく転職を成功させることができました。
成功のカギになったのは、自己分析で「自分に合う働き方」を見つけたことと、転職の軸を明確に持ってブレずに行動できたことでした。
この記事では、適応障害を経験した私が「どのように転職を成功させたのか?」をリアルな体験談としてお伝えします。
同じように「転職したいけど、不安がある…」という方の参考になればうれしいです。
適応障害の私が転職できたときの状況
ここでは、私が実際に転職に成功したときの状況や進め方についてお話しします。
適応障害の経験がある中で、どんな気持ちで転職活動を始め、どのように動いて、最終的にどんな結果につながったのか。
リアルな体験をもとに、順を追ってご紹介していきます。
転職を始めたきっかけと当時の状態
転職活動を始めたのは、入社4年目の頃でした。
適応障害での休職を経て復職し、部署異動もしていたのですが、
「このままの働き方で大丈夫かな…?」
という不安がずっと心に残っていました。
出社するだけで疲れてしまう。
人と関わることに強いストレスを感じる。
そんな自分にとって、
「オフィス勤務という働き方そのものがつらいのでは?」
と気づいたのが、転職を考えるきっかけでした。
転職に踏み切るかどうか迷ったときの考え方については、こちらの記事も参考にしてみてください。
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転職活動の進め方と工夫した点
活動期間は約4か月。
最初の1か月は、転職活動を始める前の自己分析や準備に時間をかけました。
- 休職中に読んでいた自己分析の本をもとに、自分の働き方の軸を明確に
- 過去に使った履歴書をブラッシュアップし、志望動機・自己PRも見直し
- 転職サイトで求人を探しながら、エージェントにも相談
最初は転職サイトで「リモート勤務OK」の求人に片っ端から応募しましたが、思うような成果が出ず。
その後、複数の転職エージェントにも登録しましたが、未経験でリモート勤務できる求人は少なく、
「営業職やコンサルに戻った方が…」
という流れになってしまったため、途中でエージェントの利用は中断。
後半は再び転職サイト1本に絞って応募を続けるという形で活動していました。
エージェント面談で失敗しないための準備については、こちらで詳しく解説しています。
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結果と最終的な決め手
最終的には、応募50社、書類通過5件。
そのうち、リモート勤務可能な会社から2社の内々定をいただくことができました。
どちらもエンジニア職で、未経験OK。
条件は似ていましたが、
「より柔軟な働き方ができそう」
と感じた会社を選び、転職活動を終えました。
「適応障害があっても、自分に合った環境はあるんだ」
と実感できた、忘れられない経験です。
私が転職に成功できた4つの理由
過去に2回、転職に失敗した経験がある私が、3回目の転職でようやく成功できたのには、明確な理由がありました。
ここでは、私が「これは成功につながったな」と感じている4つのポイントをご紹介します。
- 書籍で自己分析を徹底した
- 転職の軸が明確だった
- 適応障害で休職したことをあえて公開しなかった
- 転職サイト「マイナビ」の活用が効果的だった
書籍で自己分析を徹底した
転職活動を始める前に、まず取り組んだのが自己分析でした。
休職中に読んだ何冊かの本をもとに、
- 自分は何にストレスを感じやすいのか?
- どんな環境なら無理なく働けるのか?
をじっくり考えました。
- 学生時代のこと
- 社会人になってからの出来事
- 休職の原因
など、自分の人生を振り返りながら、「働き方の傾向」や「価値観」を洗い出したんです。
その結果、自分にとって最も大事なのは、
“人との距離感”と“働く場所”であることに気づきました。
転職の軸が明確だった
自己分析をもとに、「これだけは譲れない」と決めたのがリモート勤務でした。
私は、オフィスに出社して周囲に人がいるだけで、すごく疲れてしまうタイプ。
なので、「人と関わらない仕事」ではなく、
“家で一人で働ける環境”
が何より大切だと気づいたんです。
実際にエージェントからは「未経験でリモート勤務は難しい」と言われることもありました。
それでも、「ここは妥協できない」と思えたことで、活動中にブレることなく、自分に合った求人に集中できました。
適応障害で休職したことをあえて公開しなかった
今回の転職では、病歴や休職歴をあえて伝えませんでした。
伝えなかった理由は以下の通り。
- 復職して通常通り働いていた
- 業務にも支障がない
- 以前の転職活動で適応障害で休職中のことを公開して苦戦したから
そのため、無理に説明する必要はないと判断しました。
実際、書類や面接で休職期間について深掘りされることもなく、「自然な流れで転職活動ができた」と感じています。
もちろん、病歴を伝えるかどうかはケースバイケース。
私の場合は、「配慮を求めたいわけではない」と感じていたので、非公開にしました。
適応障害の病歴を転職時に伝えるべきかどうかについて悩んでいる方は、こちらも読んでみてください。
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転職サイト「マイナビ」の活用が効果的だった
応募の際に最も使ったのがマイナビ転職です。
理由は、履歴書だけでなく、志望動機や自己PRをしっかり書けるから。
未経験職種に応募する場合、経歴だけでは判断されがちですが、志望理由を自分の言葉で伝えられることで、書類選考通過につながりました。
実際、私が書類通過できた5社は、すべてマイナビ経由。
「どの媒体から応募するか?」も、地味ですが大きな差になると感じました。
実際にリモート勤務で働いて感じていること
転職して、いざリモート勤務の仕事が始まったとき。
それまでに感じていた「理想の働き方」と、実際の働き方とのギャップはどうだったのか。
ここでは、働く前に抱えていた不安や期待、実際に感じたことや気をつけたい点について、私の本音をお話しします。
働く前に想像していたこと
リモート勤務の仕事に就く前は、正直なところ、不安も大きかったです。
- 未経験でエンジニア職だし、本当に続けられるのかな?
- 家で一人で働くって、孤独すぎたりしないかな?
と思っていました。
でも一方で、“人の目を気にせず、自分のペースで働けるかもしれない”という期待もありました。
当時の私は、そういう環境こそが必要だと強く感じていたんです。
実際に働き始めて感じたこと(良かった点)
働き始めてまず感じたのは、通勤や人との対面ストレスがないことのラクさです。
毎朝の満員電車や、オフィスでの雑談・気遣いがないだけで、心にかなり余裕が生まれました。
また、自宅という安心できる環境で作業できることで、集中力もアップ。
「仕事が怖い」と感じることがなくなっていきました。
黙々と自分のタスクに向き合えるリモートワークは、自分にとって理想的な働き方だったと感じています。
自分に合った働き方を見つけるヒントについては、こちらの記事でも紹介しています。
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実は感じた課題や気をつけたいこと
リモート勤務には多くのメリットがありましたが、
「完全に家の中だけで完結してしまう」
ことによる落とし穴もありました。
オフィス勤務のときは、平日は毎日外に出ていました。
出勤することで、日光を浴びたり、自然と歩いたり、体を動かす機会があったんです。
でもリモートだと、自分の意志で出ようとしない限り、まったく外に出ずに1日が終わることもあります。
運動不足になりがちですし、日光を浴びない生活はメンタルにも悪影響を与える可能性があります。
適応障害を再発させないためにも、
- 意識して散歩する
- 午前中に外に出る
など、自分なりのルールを作っておくことが大切だなと感じています。
総合的に見てどうか?
完璧な働き方ではないかもしれません。
でも、適応障害を経験した自分にとっては、最も無理なく働けるスタイルだと思っています。
「明日もちゃんと働けそう」
「この仕事なら、自分にも続けられるかもしれない」
そう思えるだけで、日々の心の安定が全然違います。
適応障害でも転職できる|あなたに伝えたいこと
「適応障害の自分に、転職なんてできるのかな……」
そんな不安を、私も何度も抱えました。
過去には転職活動に失敗して、
「どうせまたダメかもしれない」
と思い込んでいた時期もあります。
でも今、私はこう思っています。
転職は、“無理して頑張ること”ではなく、“無理しないで生きる方法を探すこと”でもあると。
自分の体調や心の状態に合わせて、少しずつできることから動いていけば大丈夫です。
焦らなくていいし、完璧じゃなくていい。
小さな一歩でも、それが自分を守るための行動なら、それだけで意味があると思っています。
私がそうだったように、あなたにも、きっと“自分に合った働き方”が見つかります。
今はまだ動けなくても大丈夫。
自分を大切にしながら、いつか「ここなら働けそう」と思える場所に出会える日が来るはずです。
まとめ|適応障害があっても、自分に合った働き方はきっと見つかる
最後に、今回の記事のポイントを簡単にまとめておきます。
記事のポイントまとめ
- 復職・異動後に転職活動を開始。期間は約4か月
- 自己分析を通じて、「リモート勤務」を転職の軸に設定
- 転職エージェントは途中で利用をやめ、自分に合った方法を選択
- 未経験からでもリモート勤務可能な会社2社から内々定を獲得
転職活動は、うまくいかないことの方が多いかもしれません。
でも、「自分にとって本当に合った働き方ってなんだろう?」
と向き合うことで、きっと少しずつ前に進めるようになります。
焦らなくて大丈夫です。
あなたのペースで、一歩ずつでいいんです。
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