適応障害で休職中に転職活動して気づいたこと【職務経歴書の書き方も紹介】

「休職中に転職なんてできるのかな……」

そんな不安を抱えていませんか?

私も適応障害で長期間休職していたとき、同じように悩んでいました。

復職する勇気が出ず、でもこのまま何もしないのも不安で、思い切って転職活動を始めてみたものの、結果は正直うまくいきませんでした。

それでも、転職活動を通して得られた気づきや経験は、今でも「やってよかった」と思える大切な財産です。

この記事では、

  • 休職中に転職活動を始めた理由
  • 職務経歴書の書き方
  • 失敗の原因や学び

などを、私自身の体験談をもとにまとめています。

「転職すべきか迷っている」

「書類の書き方に悩んでいる」

という方にとって、少しでも参考になればうれしいです。

転職すべきか迷っている方は、こちらの記事も参考になるかもしれません。

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なぜ転職活動を始めようと思ったのか

適応障害で休職中に転職活動をすることには、正直なところ迷いもありました。

「まずは復職してから考えるべきじゃないか」

と何度も自問自答したものです。

それでも私は、ある経験から「復職だけが答えではない」と考えるようになりました。

私は以前、一度だけ短期の休職を経験しました。

そのときは、2週間ほど休んで復職しましたが、復職後すぐに適応障害が再発してしまったのです。

職場内で配慮していただいたにもかかわらず、結局は長期の休職に入ることになりました。

この経験が私の中で大きく引っかかっていました。

「復職=前と同じ環境に戻る」

ということが、再発のリスクにつながるのではないかと感じていたのです。

もちろん、復職には「手続きが簡単」「収入が安定する」といったメリットもあります。

でも私にとっては、再び同じ場所で働くことがメンタル的に大きな不安材料でした。

そのため私は、「復職」だけに頼るのではなく、転職という選択肢も視野に入れてみようと考えました。

決してポジティブな決断ではなかったけれど、再発のリスクを避けるために、少しでも安心して働ける場所を探したかったのです。

「逃げなのでは?」という葛藤もありました。

でも、何もしないままで時間が過ぎる方がもっと怖かった。

だから私は、まだ完全に回復していない中であっても、自分なりの一歩を踏み出すことにしたのです。

休職中の転職活動は想像以上に厳しかった

実際に転職活動を始めてみると、想像以上に壁が多く、心が折れそうになる瞬間の連続でした。

「休職中」という状態は、思っていた以上に転職活動において大きなハンデになると痛感しました。

職務経歴書の壁にぶつかった

まず悩んだのが、職務経歴書に休職期間をどう書くかという点です。

私の場合、8ヶ月の空白があることは避けられませんでした。

病歴を伝えるかどうかも大きな葛藤でした。

企業に対して「適応障害で休職中」と正直に書くことで、誠実さは伝わるかもしれない。

でも一方で、選考に不利になるのでは?という不安も拭えません。

私は最終的に、「休職中であること」を伝えることにしました。

理由は、隠しても書類上で空白期間が明らかだからです。

ただ、そのまま書くだけでは不安だったので、転職エージェントに職務経歴書を添削してもらいました。

どんな表現にすれば前向きに伝えられるか、親身になって相談に乗ってもらえたことで、精神的にも支えられました。

無料で職務経歴書の添削が受けられるエージェントの活用は、休職中の方にとって本当に心強いですよ。

私が実際に利用したエージェント >> doda

実際の職務経歴書の書き方について、詳しくはこちらの記事で解説しています。

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書類審査で全滅した現実

気合いを入れて10社以上に応募したものの、すべて書類選考で不合格という結果に終わりました。

一社も通らない日々が続くうちに、私は次第にこう思うようになっていきました。

「自分には価値がないのではないか」

最初は希望を持っていた求人を見ることも、だんだん苦痛になっていきました。

「どうせ応募しても通らない」

とネガティブな思考に支配され、気づけば転職活動からフェードアウトしていたのです。

判断を急かされることがストレスに

さらに追い打ちをかけたのが、「決断の速さ」が求められることでした。

転職エージェントからは、毎日のように、

「この求人はどうですか?」

「早めに応募を」

と連絡が来ました。

でも私は、即断即決がどうしてもできませんでした。

  • 給料
  • 勤務地
  • 仕事内容

どれも妥協できないように感じてしまい、応募まで時間がかかってしまうのです。

そのうちに求人の掲載が終了していたり、すでに他の応募者で締め切られていたり…。

それがまた焦りにつながり、精神的な負担になっていきました。

こうして私は、

「休職中の転職活動は、思っている以上に心への負担が大きい」

という現実を身をもって体験しました。

無理に前に進もうとしなくていい。

今振り返ると、そう思います。

私が転職活動を失敗したときの体験談は、こちらの記事でも紹介しています。

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転職活動を通して得られた気づき

転職活動の結果は思うような形にはなりませんでしたが、挑戦したからこそ得られた気づきがたくさんありました。

何もしなければ見えなかった「今の自分の状態」や「働くことへの見方の変化」は、今でも大きな財産だと感じています。

自分の市場価値と経歴の整理ができた

まず大きかったのは、自分の市場価値や経歴を改めて客観的に見直せたことです。

職務経歴書を書く中で、これまでの経験やスキルを一つひとつ言語化していく作業は、思った以上に自分の“現在地”を可視化してくれました。

私はこれまで、マネジメントやスケジュール管理の業務に携わってきました。

けれど実際には、人との調整や急な変更が多く、そうした環境が大きなストレスの原因になっていたと気づいたんです。

この経験を通して、

「経歴を活かす転職=自分に合った転職」

ではないこともある、と身をもって感じました。

働くことへの見方が変わった

もう一つの大きな気づきは、仕事=ストレスという思い込みが少しずつ変わっていったことです。

転職活動を進める中で、いろいろな職種や企業の情報に触れました。

すると、「こんな働き方なら自分でも続けられるかも」と思える選択肢が少しずつ見えてきたんです。

例えば、

  • フルリモート勤務OKの仕事
  • チームよりも個人で完結する業務
  • 穏やかな社風を重視している企業

「働く=しんどい」という考えは、過去の職場が自分に合っていなかっただけかもしれない。

そんなふうに、働くことに対して前向きなイメージを持てるようになりました。

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転職活動は、必ずしも“転職成功”という形で終わらなくても、得られるものはたくさんあります。

自分の価値観を整理し、これからの働き方を見直すきっかけにもなる。

無理のない範囲で、まず一歩踏み出してみるのも、ひとつの選択肢だと思います。

転職活動でうまくいかなかった原因

転職活動を通して得られた気づきは多かったものの、今振り返ると「これが原因だったな」と思う失敗もいくつかあります。

もし当時の自分がもう少し準備できていたら、結果は違っていたかもしれません。

自己分析が足りなかった

転職活動において、「自己分析が浅かったこと」が最大の反省点です。

私は、適応障害の原因が「人間関係」や「仕事内容に合っていなかったこと」だと漠然とは理解していました。

でも、具体的にどんな環境・働き方が自分にストレスだったのかまでは、深掘りできていなかったのです。

その結果、求人を見ても「給料がいい」「知名度がある」といった表面的な条件で判断してしまい、

「自分に本当に合っているか?」

という視点を持てていませんでした。

いくら条件が良くても、再発リスクの高い環境に転職してしまっては本末転倒です。

適応障害を経験したからこそ、転職活動の前に自分と向き合う時間をもっと取るべきだったと痛感しています。

「元の自分に戻りたい」という焦り

もうひとつの原因は、

「元気だった頃の自分に戻りたい」

という思いが強すぎたことです。

当時の私は、転職すればすべてがうまくいくような気がしていました。

「新しい環境なら、前みたいに働けるかもしれない」と。

でも現実は、心身の状態はまだ不安定で、以前と同じパフォーマンスを出すことは難しい状態でした。

それなのに、昔の自分と今の自分を比べては落ち込み、自己肯定感をさらに下げてしまっていました。

転職は「昔の自分に戻るための手段」ではなく、「今の自分に合った働き方を見つけるための選択肢」

そのことに気づけたのは、転職活動を失敗した後でした。

転職活動を始める前に、自分の心と向き合うことは本当に大切です。

焦らず、自分の状態を正しく理解しながら動くことが、結果的に一番の近道になるのだと思います。

無理せず頼れる転職エージェントという手段

休職中に一人で転職活動を進めるのは、想像以上にしんどいものでした。

自己分析、職務経歴書の作成、求人選び、応募の決断……。

やるべきことが多い上に、メンタル面での不安も重なり、途中で手が止まってしまうことも。

そんなとき、私が頼ったのが転職エージェントでした。

一人では抱えきれない悩みが出てくる

特に困ったのは、次のようなポイントです。

  • 職務経歴書に空白期間をどう書くか
  • 休職の事実を企業に伝えるべきかどうか
  • 応募先の企業はどんな雰囲気か
  • どのタイミングで応募するべきか

これらをすべて一人で判断するのは難しく、考えるだけで疲れてしまう日もありました。

そんな中、転職エージェントに相談できたことで心の負担が大きく軽くなったのを覚えています。

実際に助けられたこと

私が利用したエージェントでは、

  • 職務経歴書の添削
  • 求人紹介のマッチ度の高さ
  • 面談での伝え方のアドバイス

など、転職に必要な準備を一つひとつ一緒に進めてくれました。

また、

「焦らなくていいですよ」

「応募は気持ちが整ってからで大丈夫です」

と言ってもらえたことで、無理なく行動できたのもありがたかったです。

話を聞いてもらうだけでも、気持ちが楽になる

「転職はまだ決めていないけど、相談だけしてもいいのかな…?」

私も最初はそう思っていました。

でも実際は、まだ転職を迷っている段階でも、話を聞いてもらうだけで心が整理されていきました。

無理に応募をすすめられることもなく、あくまでこちらのペースに合わせてくれたのが安心でした。

私が実際に使ってよかった転職エージェント

以下は、私が使ってみて「頼れる」と感じた転職エージェントです。

doda(デューダ)

  • 職務経歴書の添削がとても丁寧
  • 担当者が「今は無理しなくていい」と寄り添ってくれた

→ 自分のペースで活動したい人におすすめ

doda公式サイトを見る(PR)

マイナビエージェント

  • 20代・30代の転職サポートに強い
  • 応募先企業の社風や特徴も詳しく教えてくれる

→ はじめての転職で不安が強い人におすすめ

マイナビエージェント の公式サイトを見る(PR)

リクルートエージェント

  • 圧倒的な求人数で、選択肢が広がる
  • 自分に合う求人を多く提案してもらえた

→ 色んな選択肢を比較したい人におすすめ

リクルートエージェント の公式サイトを見る

転職するかどうかを決める前でも、話を聞いてもらうだけで気持ちは変わります。

一人で抱え込まずに、「相談だけしてみる」という選択肢も、ぜひ検討してみてください。

まとめ:休職中の転職活動は「今の自分」を知るきっかけにもなる

休職中の転職活動は、決して簡単なものではありませんでした。

書類選考は通らず、何度も落ち込んで、自信を失うこともありました。

それでも、「動いてみたこと」自体には、大きな意味があったと感じています。

とくに印象的だったのは、

  • 自分の経歴や強み、苦手な環境と改めて向き合えたこと
  • 仕事=ストレス、という思い込みが少しずつ変わっていったこと

転職活動は、ただ内定をもらうことだけがゴールではありません。

「今の自分には何が合っているのか?」

を考えるプロセスそのものが、価値ある経験でした。

もし、今のあなたが

「何をすればいいかわからない」

「復職すべきか、転職すべきか迷っている」

そんな気持ちでいるなら、

まずは一人で抱え込まず、誰かに話してみてください。

無理に転職しなくてもいい。

相談するだけでも、気持ちが整理されることがあります。

おすすめの転職エージェントなら、相談だけでもOK

「転職するかどうか迷っている」と正直に伝えても大丈夫。

自分のペースで、一歩ずつ進めていきましょう。

信頼できる転職エージェント一覧はこちらにまとめています。

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大切なのは、「今の自分」を受け入れて、自分に合った道を見つけていくことです。

焦らず、あなたのタイミングで進んでいきましょう。

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