休職中は家で多くの時間を過ごすことになります。
そのため、生活環境が合わない人にとっては、休職しても心や体が休まらないかもしれません。
生活環境を変える手段として、引越しをイメージするかもしれませんが、
休職中に引越しをしても良いのかな?
と疑問に思う人もいるでしょう。
私もそうでした。
私は都内へのアクセスがいい場所に住んでいたので家賃が高く、休職中のお給料がもらえない状態で住むには結構厳しかったので、引越しすることに。
結論としては、休職中に引越しをしても何も問題ありませんでした。
適応障害で休職している私が引越しをするときに気を付けたことや、ストレスに感じたことなどを休職9ヶ月目の体験談にまとめました。
ぜひご覧ください!
また、休職9ヶ月目の間に行動したことで良かったこと、悪かったことを紹介しているので、ご参考までに。
休職8ヶ月目のエピソードをご覧になっていない方は、こちらからどうぞ。
この記事の対象者
- 適応障害で休職中に引越しをするとどうなるのか知りたい人
- 休職して9ヶ月目経つと、どんな生活をしているのか知りたい人
- 休職中にやること、避けることを知りたい人
適応障害で休職中に引越して生活環境を一変
休職生活9ヶ月目をまとめると、「適応障害で休職中に引越して生活環境が変わったことで、気分がリフレッシュされた」ということです。
休職してから給料が入らなくなり、傷病手当金を申請して生計を立てていました。
傷病手当金は休職前に貰っていたお給料の約3分の2なので、無駄な出費を控えて生活する必要があったのです。
休職中は家に引きこもっていることが多いのであまりお金は使っていなかったのですが、固定費である家賃が結構負担になっていましたね。
職場へのアクセスがいい場所だったのですが、休職中は頻繁に会社へ行くこともないですし、復職して元の職場で働き続けることはないと決めていました。
そのため、思い切って地元へ引っ越すことを決意。
引越しは私に多くのプラスの影響を与えてくれました。
ここからは、休職9ヶ月目の体験談をもとに、どのような変化があったのかについて以下の6つの項目に分けて見ていきます。
- 治療・社会復帰活動
- 自己学習
- 日常生活
- 体の調子
- ストレス
- 心の調子
治療・社会復帰活動:休職してから初めて会社で面談
休職9ヶ月目の治療・社会復帰活動は、以下の三つがありました。
- 保健師、産業医と面談
- 転職活動
- 通院
それぞれについて説明します。
保健師、産業医と面談
休職9ヶ月目には、休職してから初めて会社の産業医、保健師と面談することに。
面談することになったきっかけは、保健師さんから送られてきた一通のメール。
送られてきたメールを見ると、「最近、体調はいかがですか?もしよければ、一度面談をしませんか?」といった内容が書かれていました。
ちなみに会社の保健師さんと連絡とるのは、約4ヶ月ぶり。
休職5ヶ月目に自分の健康状態や職場で感じていたストレスなどをまとめた資料を作成して会社に提出したのですが、それ以来連絡を取っていなかったのです。
メールが来たタイミングは、ちょうど転職への道が厳しいことを痛感して、復職や異動といった選択肢について悩んでいたときでした。
そこで、私は保健師さんのメールに、「以前よりは回復の兆しが見えてきています。一度お伺いさせていただきたいと思います」と返信。
すると、1週間後の午前中に予定を入れてもらうことができ、面談することに。
面談では、今の体調や生活習慣についての質問がほとんど。
面談を通して私が休職する前と比べて体調が良くなっていることがわかると、産業医の先生から、「2~3週間に一回、会社の医務室で面談して会社に来る練習をしてみませんか?」と提案されました。
正直、会社の医務室に来るだけでもだいぶストレスだったのですが、社会復帰のことを考えると「朝電車に乗って会社に行く」という行動に少しずつ慣れていく必要があります。
私は産業医の提案を受け入れて、今後定期的に会社の医務室に顔を出すことになったのです。
転職活動
休職8ヶ月目に転職活動を始めて1ヶ月で挫折してしまったのですが、休職9ヶ月目になっても少しだけ転職活動を続けていました。
とは言っても、転職エージェントから送られてくる求人に目を通す程度で、自分から積極的に求人を探して応募することはありませんでしたが...。
求人を見ても、「どうせ書類通らないしな」「もし転職できても働ける自信がないな」と思ってしまい、応募することを躊躇していました。
転職活動は短い期間でしたが、適応障害で休職中に転職する厳しさを実感するには十分すぎるほど。
転職活動をしつつも心の中では、「これ以上転職活動しても意味ないな」と気付いていました。
通院
先月、主治医の先生から、「社会復帰について真面目に向き合わないと後悔する」といった内容のことを言われました。
今月も病院に行くと、「社会復帰について前向きになれないのであれば、薬を使ってでも前に進まないと、休職期間が終わってから困ると思いますよ」と言われたのです。
「社会復帰できるならしてるわ!」と心の中で叫んでいました。
しかし、私の中で先生は、「こちらの話を聞いてくれない」というイメージになっていたので、特に何も反応することもなくうつむいているだけ。
精神疾患の治療では、「医師との信頼関係が大切」と言われていますが、病院に来るたび私と先生との溝は深まるばかり。
もはや治療以前の問題でしたね。
自己学習:音声配信を始めて新しい刺激を取り入れる
休職9ヶ月目に取り組んだ自己学習は、以下の二つです。
- 音声配信
- ブログ
それぞれについて説明します。
音声配信
休職してからブログを始めて継続してきましたが、「何か新しいことに挑戦していかないと」と常々思っていました。
なぜなら、転職や復職ができなかった場合、個人で生活費を稼がなければいけなくなります。
検討できる仕事の幅を増やすため、自分ができることを少しでも把握しておく必要があると思ったのです。
そんなとき、YouTubeで「音声配信」に関する動画を見かけました。
音声配信を簡単に言うと、「個人で配信できるラジオ」という感じ。
私はとりあえず、以下三つの音声配信アプリを利用してみることに。
- stand.fm
- Himalaya
- REC.
実際にアプリで配信されている内容を見てみると、ラジオ感覚で話している人もいれば、本の読み聞かせや語学系の教育チャンネルもありました。
私はブログと同じく、適応障害で休職した経験について話すことに。
手探りの状態ですが、やっぱり新しいことを始めてみるのはいい刺激になりますね。
まだ自分に合っているかは判断できませんが、1~2ヶ月は続けてみようと思います。
ブログ
ブログを継続して9ヶ月が経過。
今月は、引越しや音声配信を始めたということもあり、更新数は少なめでした。
また、体験談をもとにして書く記事は、考えていることを文章にするのが難しく、一本の記事が出来上がるまでに時間がかかってしまいます。
記事の方向性を決めても、どんなことを書くか悩んでしまい、なかなか執筆が進まない日が多くありました。
そのため、何か予定が入ると記事の更新が滞ってしまうのです。
このままだと、社会復帰したらブログは続けられなくなってしまうかもしれません。
少しずつでもライティングスキルを磨いていく必要がありそうですね。
日常生活:地元に引越して生活環境が大きく変化
休職9ヶ月目で一番大きな出来事が、引越しです。
実は、引越しの話自体は、結婚してからずっと妻と話していたのです。
私と妻は地元が同じなので、「将来のことを考えるとゆくゆくは地元に帰りたいね」とよく話していました。
とは言っても、お互い会社への通勤を考えると引越しをする決断ができなかったのです。
しかし、私が会社に行けなくなったことや物件の更新が近づいて来たこともあり、思い切ってこのタイミングで引越すことに。
引越し先は、お互いに話していた地元へ。
物件を探すとすぐにいい物件が見つかり、とんとん拍子で契約まで進むことができました。
新しい物件が決まってから毎日いろいろな手続きや対応で大変でしたが、引越しが終わった後は晴れ晴れとした気持ちに。
地元という慣れ親しんだ場所で生活できることが、私の心に余裕をもたらしてくれたことは間違いありません。
体の調子:ストレスがかかるとすぐに体調が崩れてしまう
休職して9ヶ月が経っても、やはりストレスがかかる状況になると体調を崩してしまう傾向が見られます。
今月の場合、産業医と面談するために会社へ行ったときに大きく体調を崩してしまいました。
休職してから会社へ行っていないので、約8ヶ月ぶり。
休職前の体調がどん底だったときは、会社に近づいただけで頭痛や動悸が現れ、憂鬱な気持ちでいっぱいになっていました。
そのときと比べればだいぶ良くなりましたが、やはり会社に行くまでの電車で少し憂鬱な気分に。
自分から面談に行きますと言ったのに、当日会社に向かっているときは、「何で面談に行くって言ってしまったんだろう。行きたくないな」と思っていました。
会社が近づくと緊張して鼓動が早くなり、頭痛が。
最寄り駅に着いてからも、「駅から会社までに職場の人とすれ違わないかな」「エレベーターで職場の人に合わないかな」と不安になっていました。
会社から帰って来てからも体調不良は治らず、結局その日は何もせず家で横になることに。
休職したことで体調は回復してきたのですが、それはあくまでもストレスがほとんどない環境だからです。
9ヶ月間も社会生活から離れると、ストレス耐性はかなり下がっています。
そのため、会社に行って産業医と面談をするだけでも大きな負荷となり、体調を崩してしまうのです。
私の場合、社会復帰するためにはストレス耐性の向上が大きな壁になりそうですね。
ストレス:人と関わることが一番のストレス
休職9ヶ月目に感じたストレスは、以下の二つの出来事です。
- 引越し
- 面談
それぞれについて説明します。
引越し
私の場合、地元に戻る引越しだったので、環境変化によるストレスはありませんでした。
むしろ、知っている場所に帰って来れてホッとしているくらいです。
しかし、引越しをするまでの手続きが結構ストレスでしたね。
たまたま私たちが考えている条件に合う物件がすぐに見つかり、物件の契約までは比較的スムーズに進みましたが、そこからが大変。
引越しをするときにストレスを感じていたことは以下の通り。
- 不動産との連絡
- 電気ガス水道の手続き
- 役所の手続き
- 引越し業者の選定
一部ネットで完結できるものもありましたが、多くの手続きは電話で対応しなければなりませんでした。
普通の人であれば特に問題ないようなことばかりかもしれません。
しかし、9ヶ月近く引きこもって家族以外と会話しない私にとって、知らない人と話すのはかなりのストレスだったのです。
こちらから電話するときは緊張でパニックになってしまうので、電話する前にパソコンで言いたいことを書き出して、それを読みながら対応するほど。
面談
休職してから初めて会社に行くということもあり、会社での面談はやはり大きなストレスを感じました。
まず面談日が近づいてくると、「もうすぐ会社に行く日だ。どうしよう」と考えてしまい、不安と緊張を常に感じるようになり、眠れなくなります。
面談の当日は、電車に乗って会社の最寄り駅が近づくたびに憂鬱な気持ちに。
会社の最寄り駅に着いてからは、動悸と頭痛に襲われました。
休職前に出社していたときほど酷くはありませんでしたが、ストレスが少ない環境で過ごしていた私にとってはかなりつらい。
会社の医務室に行くまでも、「職場の人とすれ違わないかな」「エレベーターで職場の人と一緒になったらどうしよう」のように不安で押しつぶされそうでした。
面談は30分ほどで終わりましたが、帰って来てからも頭痛や倦怠感は消えず、その日は薬を飲んで横になって過ごすことに。
ストレス耐性が落ちている状態で適応障害の原因となった会社へ行くことは、かなりリスクが高い行動でした。
元の職場に行ったわけではないので一時的な体調不良で済みましたが、復職を考えただけで恐怖を感じます。
転職が絶望的で復職を検討していた私にとって、改めて復職のハードルの高さを実感しました。
心の調子:ストレスに合わせて心も大きく変動する
休職9ヶ月目は、引越しや久しぶりに会社へ行くなど、バタバタとした日々を過ごしていました。
その結果、心の浮き沈みが多かったと思います。
私の場合、ストレスがかかる出来事の2~3日前から気持ちの浮き沈みがあり、終わった後も2~3日はモヤモヤしていることが多いです。
休職中は大きなストレスがかかりそうな予定は事前にわかっており、気持ちの浮き沈みがある前後2~3日は家でゆっくり過ごすことでなんとかバランスを保っている状態。
しかし、社会復帰をすれば、日常的なストレスは増え、予定外の大きなストレスがかかることもあります。
さらに、ストレスが少ない家で過ごせる時間が大幅に減ってしまうので、心のバランスをとることが難しくなるでしょう。
悲しいですが、社会復帰を目指すほど社会復帰が遠のいてしまいますね。
休職9ヶ月目に行動して良かったこと、悪かったこと
私が休職9ヶ月目に行動して良かったこと、悪かったことはそれぞれ以下の通りです。
- 地元への引越し
- 会社と定期面談を行う約束をしたこと
- 中途半端に転職活動を続けたこと
それぞれについて説明していきます。
良かったこと①:地元への引越し
休職9ヶ月目の行動で良かったことの一つ目は、地元へ引越したことです。
適応障害などの精神疾患で体調が優れないときは、判断力が低下しているため、大きな決断を避けるべきだと言われています。
引越しも大きな決断の一つになりますが、私は引越しをして良かったです。
私が休職中に引越しという決断をして良かったと思えた理由は、以下の三つの条件が揃っていたからだと思います。
- 引越し先が地元
- 症状がだいぶ落ち着いていた
- 家賃が安くなる
引越し先が地元
病気を治療するためには環境が大切になります。
そのため、今暮らしている環境が合わずにゆっくり休めない人は、地元に戻って休むといいかもしれません。
私の場合、会社へのアクセスがいい物件に住んでいたのですが、それ以外の長所が何もなかったんですよね。
近所には、歩いて10分ほどのところにスーパーが一つあるだけで、他は何もありませんでした。
土地勘も全くなく、車も自転車も持っていなかったので引きこもりが加速することに。
一方、地元には十年以上住んでいたので、ある程度のことはわかります。
実家も近いので、車に乗せてもらったり一緒に食事をすることもできるでしょう。
もちろん、地元に嫌な思い出があって戻りたくない人もいると思うので、地元への引越しのメリットが全員に当てはまるとは限りません。
しかし、慣れ親しんだ土地で生活すると安心感があり、ストレスは大きく減少します。
休職中に地元へ引越すときに気を付ける点としては、引越し先は会社に行ける範囲であるということです。
休職制度というのは、一定期間休んで回復したら元の職場で復職することを想定されています。
そのため、会社に通えないような場所に引越してしまうと、会社から「この人はもう会社に復職する気はないのかな?」のように不信感を抱かせてしまう可能性が。
引越しはせずに、遠方の実家へ長期間帰るときは会社へ連絡しておきましょう。
もちろん、引越して今の住所から離れることになったら、休職中でも会社へ連絡するのは必須です。
症状がだいぶ落ち着いていた
引越しは生活環境を大きく変える決断なので、症状が良くなってからにしましょう。
症状が強く表れているときは、冷静な判断ができなくなっています。
そんな状態で引越し先を決めてしまうと、自分が求める環境とは異なる場所を選んでしまい、後悔してしまうかもしれません。
また、引越しをするためには、いろいろな人と連絡を取ったり書面の手続きが必要になったり、一時的に大きなお金を払うなど、普通の人でもストレスに感じることが多くあります。
そのため、症状が治まっていない人にとって、知らない人と何度もコミュニケーションを取ることはかなりストレスになってしまうでしょう。
まずは、体調の回復を優先。
症状が改善し、気持ちに余裕が出てきたら引越しの必要性を検討してみましょう。
家賃が安くなる
休職中にどうしても気になってしまうのが、毎月の出費。
中でも一番大きい出費は、家賃ではないでしょうか。
家賃は食費と違って固定費なので、住む場所を変えない限り減らすことは出来ません。
適応障害になって休職すると今後の社会復帰が不透明。
そんな状態のときは、家賃を少しでも抑えたいところ。
そのため、病気で休職中に引越しをする人は、基本的に家賃が上がる物件に引越すことはオススメしません。
また、引越しには新しい家の敷金礼金や引越し代金がかかります。
今の家より家賃が下がれば数年以内に得になるのかもしれませんが、一時的に大きな金額が出るになるので、貯金との相談も必要です。
私の場合、住んでいた住居の更新が近かったというのがきっかけでした。
更新費には家賃の1ヶ月分が必要になるので、更新費だけで引越し費用がカバーすることができ、コロナの給付金で新しい住居の敷金礼金をカバーすることができたのです。
そのため、実質貯金を減らすことなく引越しができるタイミングでした。
引越してみると、やはり家賃という大きな固定費が減ると、心と財布に余裕が出てきますね。
引越しまでは手続き関係でバタバタと忙しかったのですが、引越してからは慣れ親しんだ地元でゆっくり過ごすことができています。
良かったこと②:会社と定期面談を行う約束をしたこと
休職9ヶ月目に行動して良かったことの二つ目は、会社と定期面談を行う約束をしたことです。
今月実施した産業医との面談で、ストレス耐性が著しく落ちていることを実感しました。
ストレスの少ない家でゆっくり休んだことで体調が回復した一方、社会復帰に支障が出るほどストレス耐性が下がってしまったのです。
社会復帰するためには少しずつストレス耐性を上げていき、社会生活のストレスに慣れていく必要があります。
休職中の体調はだいぶ安定してきているので、社会生活で体調を安定させるにはある程度のストレスがかかる環境に踏み出す必要がありました。
とは言っても、休職中に社会生活のストレスを想定して行動するには限界があるので、定期的に産業医と面談するというのはいい機会になると思ったのです。
正直、一度目の面談で心も体もボロボロになったので、しばらく会社に行きたくなかったのですが、「社会復帰するために頑張ろう」と考えて定期面談をすることにしました。
定期面談をすることでストレスに徐々に慣れ、社会復帰に向けて前進するかもしれないですし、ストレスに耐えられず体調が悪化するかもしれません。
どちらにせよ、今よりは一歩踏み出すことができます。
今は社会復帰への道が真っ暗。
右も左も分からない状態なので、自分から何か行動して少しずつ情報を集めていくしかないのです。
会社の産業医との面談は、そのきっかけになると思います。
悪かったこと:中途半端に転職活動を続けたこと
休職9ヶ月目の行動で悪かったことは、中途半端に転職活動をしたことです。
適応障害で休職中している人の転職活動は、精神的にかなりきついので、「絶対に転職してみせる」という覚悟を持って挑まないと厳しいでしょう。
中途半端に転職活動をしてしまうと、自分のことを責めてしまい、気持ちが落ち込むだけです。
私は休職8ヶ月目に転職活動をしてみて、適応障害で休職している人が転職する厳しさに気付き、1ヶ月間で挫折しました。
心が折れて転職の意思がなくなったのにもかかわらず、しばらく転職エージェントの対応はしていたのです。
しかし、転職活動に身が入っておらず中途半端な状態。
紹介されたどの求人票を見ても、応募したいと思えませんでした。
「何もしないのは転職エージェントに悪いな」と思って対応していましたが、今考えればその対応が私にもエージェントにとっても一番無駄でしたね。
ダラダラと求人を見ていると、「どうせ応募しても受からないんだろうな」「転職しても働ける自信がないしな」のように、どんどんネガティブな気持ちになっていきました。
中途半端に転職活動をしていると、自分が転職できない理由を探すようになってしまうのです。
転職意欲がなくなってしまったら、一度立ち止まって条件の見直しや他の社会復帰の選択肢について考えてみましょう。
例えば、転職先にどのくらいの年収を求めるのかというのは大きなポイント。
未経験可の求人に応募しても通らないようであれば、今の年収より下げてみるのも一つの方法。
ただし、どこまで妥協できるのかが重要。
年収の妥協が難しいようであれば、元の職場に復職するのが一番の近道になると思います。
このように、条件を一つ一つ見直してみて、本当に転職という社会復帰の選択で自分が抱えていた不安やストレスを改善することができるのか考えてみましょう。
まとめ
休職9ヶ月目は、住む環境に変化があった1ヶ月間でした。
休職中は家にいることが多く、買い物は必然的に家の周辺。
そんな生活の中、昔から知っている環境にいると、無駄なストレスがなく回復に専念することができます。
精神疾患のときは重要な決断をしない方がいいと言われていますが、それはケースバイケース。
私にとって引越しという大きな決断は、回復に向けていい効果を発揮してくれそうです。