適応障害で転職するなら?向いてる仕事と働き方の見つけ方【失敗しないために】

「適応障害になってから、どんな仕事なら無理なく働けるんだろう?」

「また体調を崩したらどうしよう…」

転職を考えていても、そんなふうに不安でいっぱいになりますよね。

私自身も適応障害で休職したあと、復職・転職を経験しました。

そのなかで、

「自分に向いている仕事や働き方って、こういうことかもしれない」

と思えるものに出会えたんです。

この記事では、

  • 私が向いていなかった仕事・働き方
  • 転職を通じて見つけた向いていた仕事や働き方

について、実体験をもとにお話しします。

「もう無理したくない」

「自分に合う働き方で、少しでも心穏やかに働きたい」

そんなふうに思っているあなたのヒントになれば嬉しいです。

スポンサーリンク

私が感じた「向いていなかった仕事・働き方」

今振り返ると、適応障害を発症する前の働き方は、明らかに私には合っていませんでした。

でも当時は、

「周りはできているんだから、私も頑張らなきゃ」

と、自分に言い聞かせて働いていました。

少しずつ体調に違和感を覚えながらも、我慢して働き続けた結果、心も体も限界に。

それでも「甘えているのかも」と思って、無理をやめることができませんでした。

私には合わなかった仕事・働き方の特徴

当時の仕事内容や職場環境を思い返すと、次のような要素が強く影響していたように思います。

  • 日々、納期と調整に追われる
  • 毎日、顧客との電話や対面コミュニケーションが多い
  • 常に上司や先輩の目があり、評価されているようなプレッシャー
  • 社内での雑談や飲み会が活発で、気を抜ける時間がない
  • 複数人のチームでプロジェクトを回すため、人と連携する業務が多い
  • オフィスの中でも会話や物音が多く、自分のペースで集中しづらい環境

一つひとつは「普通の会社」ではよくあることかもしれません。

でも私にとっては、気を張り続けなければならない環境でした。

どうしんどくなったか|当時の心身の状態

無理して合わない仕事を続けていると、心身に以下のような症状が出るように。

  • 遅刻が怖くて寝れなくなる
  • 朝起きると頭と胃が痛い
  • 通勤中、仕事中は「早く帰りたい」しか考えれれない
  • 家に帰っても、次の日のことを考えると気が重くなる
  • 月曜日が不安で、日曜日が憂鬱
  • だんだんと、「働くのが怖い」と感じるように

そんな状態でも「辞めたい」と言えなかったのは、

「辞めたら逃げだ」

「次の職場もきっと同じだ」

と思い込んでいたからです。

でも、今なら言えます。

“自分に合わない働き方”は、どれだけ努力してもつらいままです。

私が見つけた「向いていた仕事・働き方」

「どこで働いても同じ」

「またつらくなるだけかも」

そんなふうに思っていた私ですが、転職をきっかけに、少しずつ気持ちが変わっていきました。

以前のように毎日消耗するような働き方ではなく、無理せず、自分のペースで働ける環境に出会えたことで、

「働くのが怖い」

という気持ちも、少しずつ和らいでいきました。

私に合っていた仕事・働き方の特徴

実際に「これは自分に合っているかも」と感じたのは、こんな働き方でした。

  • リモート勤務(人と直接会う機会がほぼない)
  • 一人で黙々と進められる業務(集中しやすい)
  • チャット中心のやり取り(電話や雑談が少ない)
  • 裁量が大きく、自分のペースで進められる
  • 静かで落ち着いた社風、干渉が少ない環境

どれも、「人と関わることに気を張り続けなくていい」ことが大きなポイントでした。

今、私が無理なく続けられている仕事・働き方

転職後、私は未経験からプログラミングを学び、現在はエンジニアとしてリモート勤務を続けています。

「人との関わりが少ない」

「自分のペースで集中できる」

この働き方は、まさに自分に合っていました。

また、休職中から始めたブログ運営も今も続けています。

  • 自分の気持ちを言葉にすることで整理できる
  • 誰かの役に立てる実感が得られる

という気持ちが落ち着く時間でもあります。

最初はどちらも未経験で、不安もありましたが、

「比べなくていい」

「静かに取り組める」

という安心感が、無理なく続けられる理由なのだと思います。

心と体の変化|こんなにも違うんだと実感した

転職してからは、心と体には以下のような変化が起こりました。

  • 毎朝、起きるのがつらくなくなった
  • 平日に疲れすぎず、週末も気持ちが切り替えられる
  • 「また怒られるかも…」と不安に怯えることがなくなった
  • 小さな達成感を積み重ねて、「自分にもできることがある」と思えるようになった

もちろん、今でも完璧に毎日元気というわけではありません。

でも、「働くのが怖い」と思っていたころの自分とは、明らかに違う自分がいます。

“向いている働き方”は、スキルや経験だけでなく、

「その働き方が自分の心に合っているか」

で決まるんだと実感しています。

向いている働き方を見つけるためのヒント3選

向いている仕事や働き方は、人によって本当にバラバラです。

「この仕事が向いてる!」

という正解があるわけではありません。

大切なのは、“自分にとって”しんどくない、続けられる働き方を見つけること。

そのヒントになった考え方を、3つ紹介します。

「できること」より「しんどかったこと」に注目する

自己分析というと、

「自分の強みは?スキルは?」

と思いがち。

しかし、私にとっては、

「何がつらかったか」

「どんな働き方がきつかったか」

を振り返る方が役に立ちました。

  • 毎日人と話すのがしんどい
  • 評価され続けるのが怖い
  • 周りに合わせて動くのが疲れる

こうした“しんどかった経験”こそが、再発を防ぐための働き方のヒントになると思います。

小さな経験から“ヒント”を拾う

「自分には向いてる仕事なんてわからない」

と感じていても、

実は日常の中にヒントはたくさんあります。

  • 休職中に書いていたブログが意外と楽しかった
  • 家でコツコツやる作業は疲れにくかった
  • 図書館やカフェでは集中できなかったけど、自宅では集中できた

こういう小さな体験から、

「どんな環境なら落ち着いて働けるか」

を考えるだけでも方向性が見えてきます。

「やりたいこと」より「避けたいこと」を大事にする

適応障害を経験してから、「やりたいこと」が全然わからなくなってしまいました。

でも逆に、

「これだけは無理」

「この働き方はしんどかった」

というのは、すぐに思いつきました。

たとえば私は、

  • ノルマに追われる営業職
  • 電話や飛び込みが多い仕事
  • 人前で話す機会が多い業務

こういった働き方は、体調を崩す大きな原因になっていたと思います。

「これは避けたい」

という軸を持って求人を見るだけでも、働き方のミスマッチは減らせます。

体調が不安定な時期こそ、「やりたいこと」より「避けたいこと」を基準にするのがおすすめです。

まとめ|無理せず、自分に合った働き方を見つけよう

適応障害を経験して転職活動をした私は、

「向いていない働き方では、どれだけ頑張ってもつらいままだった」

ということを身をもって感じました。

でも、転職を通じて“無理のない働き方”に出会えたことで、少しずつ体調も安定し、また働けるようになりました。

この記事では、

  • 向いていなかった働き方の共通点
  • 無理せず続けられる働き方の特徴
  • 向いている働き方を見つけるヒント

について、私の体験をもとにお伝えしてきました。

「自分に向いている仕事なんてわからない」

「またつらくなったらどうしよう」

そんなふうに不安を感じているあなたへ。

“今のあなた”に合う働き方を、少しずつ探していけば大丈夫です。

働き方を変えるだけで、あんなに重たかった毎日が、ふっと軽くなることもあります。

自分を追い込まない働き方を選ぶことは、決して甘えでも逃げでもなく、「自分を大切にする選択」です。

もし今、「働くのがしんどい」と感じているなら、少し立ち止まって、“心が落ち着く働き方”に目を向けてみてください。

あなたがあなたらしく働ける場所は、きっと見つかります。

関連記事もあわせてチェック

適応障害での転職活動がしんどいあなたへ|つらさの理由とラクになるヒント

関連記事

転職活動って、ほんとうに疲れますよね。 とくに、適応障害で心や体がまだ万全じゃない状態だと、たった1通の不採用通知や、求人検索するだけでもぐったりしてしまうことがあります。 「転職しなきゃ」 と頭ではわかっていても、なかな[…]

適応障害の病歴、転職で伝えるべき?隠すべき?判断ポイント

関連記事

「適応障害で休職していたこと、転職活動で伝えるべきか隠すべきか――」 これは、私が一番悩んだテーマでした。 正直に話した方が誠実だと思う。 でも、伝えたことで落とされるかもしれない…そんな不安もずっとありました。 私[…]

空白期間や病歴があっても大丈夫|履歴書と職務経歴書の書き方

関連記事

適応障害で休職や退職を経験したあと、転職活動を始めようと思ったときに、まず悩むのが、 「履歴書や職務経歴書、どう書けばいいの?」 ということではないでしょうか。 空白期間のこと、病歴のこと。 正直に書くべきか、書かな[…]

広告
最新情報をチェックしよう!