「ブログを複数運営する場合って、サーバーはどうすればいいの?」
「複数運営すると費用はどのくらいかかるの?」と悩む人も多いですよね。
私もメインブログ以外でブログを始めようとしたときに、同じ悩みを抱えていました。
結論、既存のサーバーを使って、費用をかけずに複数のブログを運営することが可能です。
メインブログで使っているレンタルサーバーの選び方次第で、複数のブログをお得かつ簡単に開設することができますよ。
本記事の内容
- ブログを複数運営するメリット・デメリット
- 1つのサーバーでブログを複数運営する方法
- ブログを複数運営する前に確認すべきこと
記事の信頼性
ブログ歴は4年で、自分の経験をもとにブログ運営について情報を発信しています。
本記事では、ブログを複数運営するための方法や費用について解説しています。
本記事を読めば、目的に合わせて複数のブログを開設することができるようになりますよ。
ブログを複数運営するメリット
まずは、複数のブログを運営するメリットを理解しておきましょう。
- 収益を増やすことができる
- 収益低下のリスクを分散できる
- 専門性を高めやすい
ブログを複数運営することで、一つだけ運営することでは得られないメリットもありますよ。
収益を増やすことができる
複数のブログで収益化できれば、一つのブログを運営するよりも収益を増やせる可能性があります。
一つのブログで大きな収益を得ることは難しいです。
おそらく多くの人が一つのブログで月10万円以上稼ぐことはできていないでしょう。
しかし、月1〜5万円の収益が得られるブログは、ブログ初心者でも作ることができます。
そのため、一つのブログで大きく稼げなくても、複数のブログを運営することでトータルの収益を増やすことが可能です。
収益低下のリスクを分散できる
他のブログで収益化ができていれば、一つのブログ収益が低下してもカバーできます。
ブログの収益が低下する原因は以下の通り。
- アフィリエイト広告の停止
- ブログのSEO評価が低下する
Googleの検索エンジンは定期的にアップデートされており、その度にブログの評価が大きく変動する可能性があります。
ブログの評価が下がれば、検索ページで上位表示されなくなり、収益も低下するでしょう。
複数ブログの運営は、上記のようなリスクを分散させる効果があり、収益を安定化させることにつながりますよ。
専門性を高めやすい
一つのブログに複数ジャンルの記事を投稿するよりも、ジャンルごとに複数のブログを作った方が専門性を高めやすいです。
Googleの検索エンジンは、専門性が高いブログを評価します。
専門性の高いブログを作るためには、一つのブログに対して一つのジャンルを取り扱うことが望ましいです。
そのため、複数のジャンルを扱う場合は、それぞれ別のブログを運営した方が専門性を高めることができます。
ブログを複数運営するデメリット
メリットの一方で、複数のブログを運営するデメリットは以下の通り。
- 運営・管理が大変
- 成果が伸びづらい
複数のブログを運営する場合は、メインで運営しているブログをしっかりと育ててから取り組むことが基本です。
運営・管理が大変
運営するブログが多くなるほど、記事投稿やブログの管理が大変になります。
ブログ運営に必要な作業の例は以下の通り。
- 競合サイトの調査
- キーワード選定
- 執筆に必要な情報収集
- 新規記事の投稿
- ブログの分析
- 記事のリライト
複数のブログを運営する場合、上記の作業をブログごとに行う必要があるので作業量が大きく増加します。
複数のブログを上手く運営するためには、便利なツールを使ったり、記事を外注するなどして作業を効率化することが大事です。
成果が伸びづらい
運営するブログが増えるほど、一つのブログにかけられる時間が分散します。
そのため、ブログの成長速度が遅くなる可能性が高いです。
例えば、今まで一つのブログで週2本記事を投稿していた人が二つ目のブログを始めたら、それぞれのブログで週1本ずつしか投稿できません。
この場合、最初に運営しているブログの成長速度は半減しますよね。
ブログの数を増やしても、確保できる作業時間を増やすことは難しいです。
まずは一つのブログを十分に成長させて、余裕ができたら二つ目のブログを開設しましょう。
1つのサーバーでブログを複数運営する方法
すでにWordPressブログを運営している場合、同じレンタルサーバーを使って複数のブログを開設・運営することが可能です。
1つのレンタルサーバーでブログを複数解説・運営する方法は以下の3つ。
- 新しいドメイン
- サブドメイン
- サブディレクトリ
この中で、追加で費用がかるのは「①新しいドメイン」を取得する方法だけです。
他は無料で複数のブログを作ることができますよ。
3つの方法の特徴を比較すると、以下の表に示すようになります。
新規ドメイン | サブドメイン | サブディレクトリ | |
ドメイン名 | newblog.com | sub.blog.com | blog.com/sub |
費用 | 約1,500円/年~ | 無料 | 無料 |
メインドメインのSEO評価 | 受け継がない | 少し受け継ぐ | 受け継ぐ |
メインドメインとの関係性 | 別サイト | 別サイト | メインドメインの一部 |
ブログジャンル | 何でもOK | 何でもOK | メインドメインと同じ |
Googleアドセンスの登録 | 必要 | 不要 | 不要 |
では、それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
新しいドメイン
新しいドメインとは、現在運営しているブログのドメインとは別に新しく取得する独自ドメインのことです。
既存サイトとは全く別のURLを割り当てることが可能なため、既存サイトとは完全に独立したブログを運営する方法です。
新しいドメインを取得して複数のブログを運営するメリットとデメリットはこちら。
メリット
- 全く異なるジャンルでブログを作れる
- リスク分散につながる
デメリット
- ドメイン代がかかる
- ブログの成長が遅い
メリット①:全く異なるジャンルでブログを作れる
新しいドメインを取得して別のブログを作ると、レンタルサーバーが同じでも既に運営しているブログの影響は受けません。
そのため、以下のように全く異なるジャンルのブログを始めてもオッケーです。
- 1つ目のブログジャンル:副業
- 2つ目のブログジャンル:グルメ
Googleの検索エンジンは、ブログの専門性を評価しています。
一つのブログに複数のジャンルがあると、専門性が低くなりますよね。
全く異なるジャンルのブログを始めたいなら、新しいドメインで取得した方が各ブログの専門性は高くなりますよ。
メリット②:リスク分散につながる
新しいドメインを取得すれば、ブログ収益のリスク分散が可能です。
ブログはGoogleの評価次第で検索順位が大きく変動し、収益も左右されます。
Googleの評価基準は定期的にアップデートされ、その度にブログの収益が大きく変動するリスクがあります。
新しすドメインを取得すれば完全に別のブログなので、運営しているブログのうち、一つの評価が落ちても他のブログの評価には影響がありません。
そのため、複数のブログで上手く収益化できていれば、リスク分散につながりますよ。
デメリット①:ドメイン代がかかる
新しいドメインを取得してブログを始めるためには、ドメイン代がかかります。
ドメイン代は、一般的な「〜.com」のドメインであれば年額1,500円くらいです。
ただし、レンタルサーバーによっては、「ドメインが2つまで無料」というサービスがあります。
例えば、以下のレンタルサーバーは、ドメインが2つまで無料です。
- エックスサーバー
- ConoHaWing
- ロリポップ
上記のようなレンタルサーバーを利用すれば、無料で新規ドメインを取得してブログを作ることが可能ですよ。
デメリット②:ブログの成長が遅い
新しいドメインでブログを作ると、既存ブログの評価を受け継ぐことができません。
一からブログを作ることになるため、検索ページで上位表示されるまで時間がかかります。
「既存ブログの影響を受けないこと」をメリットに挙げましたが、
既存ブログの評価を受け継いで近いジャンルのブログを作りたい場合は、デメリットになるかもしれません。
新しいドメインがおすすめの人
上記のメリットとデメリットを踏まえて、新規ドメインを取得して別のブログを作ることに向いている人はこちら。
- 既存ブログと異なるジャンルを扱いたい
- 既存ブログと完全に分かれたブログを作りたい
新規ドメインで作るブログの特徴は、既存ブログの影響を受けずに運営できること。
そのため、既存ブログとは異なるジャンルのブログを一から始めたい人は、新規ドメインがおすすめです。
サブドメイン
サブドメインとは、メインドメインから派生した別サイトのこと。
検索エンジンからは、「既存ブログと関係性のある別サイト」と認識されます。
サブドメインの文字列は、以下のように独自ドメインの前に新たな文字を追加した作られます。
「blog.com」というメインドメインの場合、「sub.blog.com」のようなサブドメインを作ることが可能です。
サブドメインを使っている例として、以下のようなサイトが挙げられます。
Yahoo!JAPAN
- トップページ(https://www.yahoo.co.jp/)
- Yahoo!ニュース(https://news.yahoo.co.jp/)
- Yahoo!オークション(https://auctions.yahoo.co.jp/)
楽天
- 楽天市場(https://www.rakuten.co.jp/)
- 楽天トラベル(https://travel.rakuten.co.jp/)
- 楽天ブックス(https://books.rakuten.co.jp/)
サブドメインで複数のブログを運営するメリットとデメリットはこちら。
メリット
- ドメインの費用がかからない
- メインドメインのSEO評価を受け継ぐ
デメリット
- メインドメインを削除するとサブドメインも消える
- 既存ドメインの悪影響を受ける可能性がある
メリット①:ドメインの費用がかからない
サブドメインは、新しくドメインを取得する必要がありません。
そのため、追加のドメイン代がかかることなく複数のブログを運営することが可能です。
ドメインの費用は高くないとは言え、固定費になります。
無料で複数のブログを作れるのは大きなメリットですよね。
メリット②:メインドメインのSEO評価を受け継ぐ
サブドメインは検索エンジンからメインドメインと別サイトとして認識されます。
しかし、メインドメインのSEO評価を一部受け継ぐことが可能です。
そのため、検索エンジンからの評価が高いメインドメイン運営していれば、サブドメインのSEO評価も上がりやすいですよ。
デメリット①:メインドメインを削除するとサブドメインも消える
サブドメインは、メインブログとは別サイトと認識されます。
しかし、メインブログのドメインを消すと、サブドメインも使えなくなる仕組みです。
そのため、サブドメインでブログを作る場合、メインドメインのブログは運用し続けることが必要です。
デメリット②:既存ドメインの悪影響を受ける可能性がある
サブドメインは別サイトと認識されますが、メインドメインの評価を一部受け継ぎます。
メインドメインが検索エンジンの評価が下がれば、サブドメインも影響を受けます。
そのため、サブドメインを作ってもリスク分散の効果は小さいでしょう。
サブドメインを作る場合は、まずメインドメインのSEO評価を上げることが重要になります。
サブドメインがおすすめの人
上記のメリットとデメリットを踏まえて、サブドメインで別のブログを作ることに向いている人はこちら。
- 費用をかけずに複数のブログを作りたい
- メインブログと異なるジャンルのブログを作りたい
- メインブログのSEO評価が高い
サブドメインの特徴は、無料でメインドメインと別認識されるブログが作れること。
そのため、メインドメインと異なるジャンルのブログを運営したい人におすすめです。
サブディレクトリ
サブディレクトリとは、メインドメインの配下に作成されたディレクトリのこと。
ディレクトリとは、データを保存するフォルダのことです。
サブディレクトリは、検索エンジンから「メインブログの一部」として認識されます。
サブディレクトリの文字列は、以下のように独自ドメインの後に新たな文字を追加して作られます。
「blog.com」というメインドメインの場合、「blog.com/sub」のようなサブディレクトリを作ることが可能です。
サブディレクトリを使っている例として、以下のようなサイトが挙げられます。
メルカリ
- トップページ(https://jp.mercari.com/)
- カテゴリー一覧(https://jp.mercari.com/categories/)
- 出品ページ(https://jp.mercari.com/sell/)
サブディレクトリで複数のブログを運営するメリットとデメリットはこちら。
メリット
- ブログ全体の専門性アップが期待できる
- 検索ページで上位表示を狙いやすい
デメリット
- 重複コンテンツになる可能性がある
- メインブログの評価に左右される
- メインブログと同じジャンルを選ぶ必要がある
メリット①:ブログ全体の専門性アップが期待できる
サブディレクトリで作成したブログは、メインブログの一部。
サブディレクトリのブログで記事を投稿すれば、ブログ全体の記事数が増えることになります。
メインブログと近いジャンルの記事を投稿することで、特定ジャンルの専門性を高めることが可能です。
検索エンジンから「専門性の高いブログ」と評価されれば、メインブログの評価が上がり、サブディレクトリの評価も上がります。
サブディレクトリでブログを運営することで、このような相乗効果が期待できますよ。
メリット②:検索ページで上位表示を狙いやすい
サブディレクトリのブログは、検索エンジンからメインブログの一つとして認識されます。
そのため、サブディレクトリで作成したブログは、メインブログのSEO評価を引き継ぎます。
メインブログのSEO評価が良ければ、サブディレクトリのブログも検索ページで上位表示されやすいですよ。
デメリット①:重複コンテンツになる可能性がある
Googleの検索エンジンは、「サブディレクトリのブログは、メインブログの一部」と認識します。
そのため、メインブログとサブディレクトリのブログで似た記事を書くと、検索エンジンから重複コンテンツと判断される可能性があります。
重複コンテンツと判断されるとペナルティを受けて、ブログ運営が不利になります。
重複コンテンツを避けるためには、メインブログとサブディレクトリのブログで記事にする検索キーワードが被らないように気をつけましょう。
デメリット②:メインブログの評価に左右される
サブディレクトリで作成したブログは、メインブログの一部です。
そのため、メインブログの評価が下がった場合、サブディレクトリのブログも影響を受けます。
サブディレクトリを運営するときは、メインブログの評価を下げないようにすることが必要です。
デメリット③:メインブログと同じジャンルを選ぶ必要がある
メインブログとサブディレクトリで作成したブログは、同じジャンルで記事を書くことが望ましいです。
サブディレクトリの特徴は、「メインブログの一部と認識される」ということ。
メインブログとサブディレクトリで作成したブログのジャンルが異なると、ブログ全体の専門性が低くなる可能性があります。
SEO対策の面でサブディレクトリの効果を発揮するためには、メインブログと関連性の高いジャンルを選ぶことが必要です。
サブディレクトリがおすすめの人
上記のメリットとデメリットを踏まえて、サブディレクトリでブログを作ることに向いているのは、
「メインブログと同じジャンルで新しいブログを作りたい人」です。
サブディレクトリで作成したブログの特徴は、メインブログの一部と認識されること。
メインブログと関連性のあるジャンルでサブディレクトリのブログを作ることで、検索エンジンからの評価アップにつながりますよ。
【注意】ブログを複数運営する前に確認すべきこと4選
複数のブログを作る前に、レンタルサーバーで以下の項目を確認しておきましょう。
- 設定可能なマルチドメイン数
- 利用できるデータベース数
- 利用可能なディスク容量
- WordPressのインストール方法
設定可能なドメイン数
メインドメインで利用しているレンタルサーバーで、設定可能なドメイン数がいくつなのか確認しましょう。
多くのレンタルサーバーは複数ドメインに対応していますが、格安のレンタルサーバーはドメイン数に制限がある可能性があります。
例えば、エックスサーバーやConoHaWingはドメイン無制限です。
しかし、ロリポップは料金プランによってドメイン数の制限があります。
ロリポップの設定できるドメイン数は、以下の通り。
- エコノミープラン:50件
- ライトプラン:100件
- スタンダードプラン:200件
- ハイスピードプラン:無制限
- エンタープライズプラン:無制限
複数のブログを開設したい場合は、レンタルサーバーで設定できるドメイン数を必ずチェックしましょう。
利用できるデータベース数
WordPressでブログを開設する場合、1つのブログに対して1つのデータベースが必要になります。
マルチドメインの設定数が無制限でも、データベースの数が足りなければWordPressブログを作ることができません。
例として、ロリポップのスタンダードプランの設定可能なドメイン数とデータベース数を見てみましょう。
- マルチドメイン数:200件
- データベース数:50個
この場合、WordPressブログを作れるのは、データベース数と同じ50個までになります。
このように、データベース数に制限があるレンタルサーバーは、作れるブログの数も変わってくるので注意が必要です。
ちなみに、エックスサーバーやConoHaWingはデータベース数が無制限となっているので気にしなくて大丈夫ですよ。
利用可能なディスク容量
複数のブログを運営する場合、レンタルサーバーのディスク容量を確認しましょう。
ディスク容量とは、ブログのデータを保存できる容量のこと。
一つのレンタルサーバーで複数のブログを開設した場合、データが保存される場所は同じです。
そのため、ディスク容量が少ないと複数のブログを運営することが困難になります。
複数のブログを開設する前に、利用しているレンタルサーバーのディスク容量の空きを確認しましょう。
例として、エックスサーバーでディスク容量の空きを確認する手順を紹介します。
- サーバーパネルにログイン
- ログイン画面の左上からディスク容量を確認
もしデスク容量が圧迫されていたら、料金プランをアップグレードするか、他のレンタルサーバーに変更することを検討しましょう。
WordPressのインストール方法
利用しているレンタルサーバーに、WordPressを簡単にインストールできる機能があるか確認しましょう。
別のブログを作るためには、WordPressのインストールが必要になります。
しかし、WordPressのインストールは、慣れていない人にとっては難しい作業です。
レンタルサーバーにWordPressを簡単にインストールできる機能を使えば、迷うことなく複数のブログを作ることができますよ。
例えば、エックサーバやConoHaWingはWordPressを簡単にインストールできる機能を備えたレンタルサーバーです。
WordPressを手動でインストールする作業がなくなるだけで、複数のブログ開設は楽になりますよ。
まとめ:ブログの複数運営は1つのサーバーで費用をかけずに始められる
本記事では、
「ブログを複数運営するために必要なサーバーと費用について知りたい」
という疑問を解決するために、ブログを複数運営するために必要なサーバーと費用の情報に加えて、ブログを複数作る方法を紹介しました。
改めて内容を整理するとこちら。
ブログを複数運営するメリット
- 収益を増やすことができる
- 収益低下のリスクを分散できる
- 専門性を高めやすい
ブログを複数運営するデメリット
- 運営・管理が大変
- 成果が伸びづらい
1つのサーバーでブログを複数運営する方法
- 新しいドメイン
- サブドメイン
- サブディレクトリ
ブログを複数運営する前に確認すべきこと
- 設定可能なドメイン数
- 利用できるデータベース数
- 利用可能なディスク容量
- WordPressのインストール方法
慣れないうちは一つのブログに注力した方が成果は伸びやすいです。
ただ、複数のブログをうまく運営できれば、合計の収益を大きく伸ばすこともできるので余裕ができたら挑戦してみましょう。